これから�ァ� ページ41
「それで…弔君アタシのこと溺れさせるとか言ってたけれど、そんなことする必要ないわ。アタシすっごく溺れてるから」
「何回も聞いたよ…」
「ねえそれは、先生の命令？」
「は？」
業は視線を落として聞く。
「アタシがあなたに尽くすために、溺れさせるの？」
「…あぁ」
「信用ないかぁ…アタシ、弔君の命令は聞くんだけどなぁ…」
綺麗な顔で笑うなよ。
「でも…溺れさせるためであっても…弔君がアタシにそのための"何か"をしてくれるならそれもいいかもね」
嬉しそうにそんなこと言うなよ。
「弔君」
幸せそうに俺の名前を呼ぶなよ。
「弔君、好きよ」
当たり前のようにそんな言葉出すなよ。
俺が俯き、唇を噛んだその表情を見て業は言った。
「…なんてね」
「は？」
顔を上げる。
「…そんな顔しないで。アタシなんかとそんなことしたくないんでしょ？わかるわ。悩まなくてもいいのよ、気にしないで、言ったでしょ？もう溺れてるんだからそれ以上何もすることないわ」
違うんだよ、そんな理由じゃない。
「アタシは絶対に…弔君を裏切ったりしないから」
業は俺を真っ直ぐに見つめ微笑んだ。
その顔は美しく、そして儚げで、淋しそうな、そんな表情。
その言葉が、表情が、お前の全てが、どれだけ俺の気持ちを掻き乱すかわかるか？
奥歯がギリ、と鳴る。
鼓動が速く打って、汗が顎から一粒。
先生、どうしろって言うんだ。
俺はこの女に何をすればいいんだ。
なァ、先生。
ふと、色仕掛け、なんて使わなくてもガッチリと主従関係を保つことができる案を思いついた。
「…じゃあこうしよう。封建制度」
「は？」
業の目が見開いて、俺を見つめる。
「…口約束だから不安になるんだ。そうだよ、お前が俺に尽くす代わりに俺はお前に対価をやろう」
「…ちょっと意味がわからないのだけれど」
「わかるさ。お前に決める権利を与えよう。お前は俺のために忠実に働き俺に尽くし戦い続ける。俺はお前の働きに見合ったお前が望むものを与える。どうだ？やっぱり自分の使うキャラはHP回復もレベル上げも必須だろう？推しには特に質のいい装備を与えることで最大限の力を発揮させ…」
「弔君」
今までの思考をどうにかして消し去ろうと、考えついた案を必死に話す俺を、業は呆れたように笑い、止めた。
「ありがとう。じゃあお願いしたいわ」
ふわりと笑って俺の手を取る。
「あのね…」
業の言葉にもどかしさがまた蘇った。
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JACK(プロフ) - 梨杏@ウオタミさん» コメントありがとうございます！！夢主との関係上個人的には20〜22あたりまでであってほしいと思っています！頑張りますありがとうございます！ (2017年6月10日 20時) (
レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏@ウオタミ(プロフ) - 弔さんの年齢気になりますよね！！更新頑張ってください！待ってます。 (2017年6月10日 19時) (レス) id: 91efdc15d9 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - RYEHLさん» ありがとうございます！その言葉すごく嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2017年6月4日 17時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
RYEHL(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください(￣▽￣) (2017年6月4日 17時) (レス) id: 6917c8daac (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - あのちゃむさん» ありがとうございます。弔さん口調が定まりませんが頑張ります！ (2017年6月3日 18時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
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