戦闘訓練。 ページ14
「…それは…先に先生に相談してからだな…」
「先生…?」
「あぁ。俺の先生」
死柄木弔はそれ以上は言わなかった。
なら深く聞かないってのが悪のルールよね。
「雄英への攻撃って言ったわね、どうして?」
アタシの問いかけに死柄木弔はいつものように笑った。
ニヤニヤしたまま先を言わない死柄木弔に代わって黒霧が説明をした。
「平和の象徴であるオールマイトが雄英の教師になったんですよ」
「え、そうだったの…全然知らなかった…」
「そりゃあ裏社会の情報だからな」
オールマイトが先生を?笑っちゃうわね。
「…行くとしてももう少し先だろう。それより業。お前の戦闘能力が見たいんだけど…」
「え?」
「新しい仲間ができたら試しにそいつを使ってみるのがゲームの基本だろう?」
「…誰と戦うの」
「俺」
「えっ」
死柄木弔と戦う…?
そう言えば彼の個性はどんなものか聞いていない。
「ぶっ壊す気で行くけど大丈夫。殺したりはしないよ」
そう言いながら大きな手のようなものを装着し始めた。なんかつけない方かっこいい気もするけどこだわりがあるのだろう。
ヒーローでいうコスチュームなのだろうか、だとしたらアタシもそうさせてもらう。
「ねぇ、これって個性以外使っちゃダメとかないわよね?」
「殺さなきゃあなんでもありだ」
「けれど、ほどほどにしてくださいね、襲撃の時に行けないとなれば意味がないですから」
黒霧に諭され、アタシは苦笑いする。
「わかった。じゃあちょっと待っていて、着替えるわ」
昨日持ってきた必要最低限のバッグに入っている服を取り出す。
さすがに男性が見ている前ということでバーを出て近くの部屋で着替える。
「死柄木弔…昨日のこと忘れたのかしら…」
あの朦朧としていた意識の中でもはっきりと覚えている熱と興奮。
彼は酔っていなかったのに覚えていないのだろうか。
少しだけ、残念だと思う。
でも昨日は確かに頰を赤らめてくれていた気がする。
来て1日であんなことが起きるとは考えもしなかったが幸せでもある。
でも、アタシは一生で死柄木弔を惚れさせることはできないだろう。
昨日のことだってもしかしたら死柄木弔も少しは酔っていてその勢いと、
アタシへの同情?
アタシが死柄木弔の事を好きだからそれをあっちもわかってるから、だからあんなこと。
って、それも昨日考えたわね。それでもいいっても思った。
だけど、ちょっとだけ欲が出ちゃうこともある。
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JACK(プロフ) - 梨杏@ウオタミさん» コメントありがとうございます!!夢主との関係上個人的には20〜22あたりまでであってほしいと思っています!頑張りますありがとうございます! (2017年6月10日 20時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏@ウオタミ(プロフ) - 弔さんの年齢気になりますよね!!更新頑張ってください!待ってます。 (2017年6月10日 19時) (レス) id: 91efdc15d9 (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - RYEHLさん» ありがとうございます!その言葉すごく嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!! (2017年6月4日 17時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
RYEHL(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください( ̄▽ ̄) (2017年6月4日 17時) (レス) id: 6917c8daac (このIDを非表示/違反報告)
JACK(プロフ) - あのちゃむさん» ありがとうございます。弔さん口調が定まりませんが頑張ります! (2017年6月3日 18時) (レス) id: 31809ece97 (このIDを非表示/違反報告)
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