二人きりの部室で。【黒尾鉄朗】

２４回目の。 ページ24

貴女｢黒尾せんせー


木兎くんへのお礼は何を渡せばいいと思いますかー｣





黒尾｢黒尾せんせーはAちゃんから貰えれば何でも嬉しいデース｣





貴女｢木兎くんにあげるんですー


手作りお菓子とかダメですかねー｣




黒尾｢御褒美デース


せんせーなら嬉しすぎてAちゃんごと美味しく頂いちゃいマース｣





貴女｢ぅわ、、、引く｣





黒尾｢いや、おま！そりゃねーだろ？！



その場のノリだろ？！？！｣





貴女｢ふふっ、じょーだんだってば！｣






ふざけながら部室で大騒ぎ




これがまた楽しいんだよね






もし、引退して




卒業すれば....






考えるだけで寂しくなる








黒尾｢つーかさ｣





鉄朗の声に反応して体がピクリと跳ねる







貴女｢何？｣






黒尾｢お礼、言葉だけで充分だろ｣







私から目を逸らしながら



呟くようにいう鉄朗に少し驚く






それと同時に感じる不思議な気持ち







貴女｢でも、申し訳ないし｣






黒尾｢あ、いや違う




そういうんじゃなくて！




いや違わないけど！！！！｣






あたふたする様子がまたどこか新鮮で思わず笑ってしまう






黒尾｢....好きなやつが



他の男の為だけに何か用意すんの妬けるっつーか


いや、別にAは彼女じゃねーし




俺のワガママ通ると思ってねーけど





いや、わりぃ気にすんな｣






モヤモヤした様子の鉄朗をみて





私までモヤモヤしてくる








黒尾｢....好きだ｣





顔を赤く染めながら鉄朗の口からでてきた


何度目かの言葉





けど桁互いに真剣というか





静かな部室によく響き



いっしゅん、 世界が止まった







そんな気がした

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