#6. ページ6
ふっかふかのベッド。掛け布団も首元まで掛けて、ほぼ埋もれている。
『…さむ…』
えげつなく寒い。
背を丸めて目をつぶり、寝ようとするが眠れない。
スマホすら持ってない俺、多分人生の中で負け組だと思う。
こんなでかい家に住んでる人間の所に居候…更に負け組。
嫌やぁ〜なんて呟きながら、ゴロゴロしているとまた扉が開いた。
「食欲はあるん？」
『ある、腹減った』
「何食べる？」
『…んー、』
「昼も夜もうどんでいい？分かった、うどん作るから待ってて」
『え、かっ…てに…、』
反論する前に扉を閉められ、俺は動けず何も出来ず。
俺はただ横になってショッピが来るのを待っていた。
あいつは居候相手には勝手に押し通してもいいと思っているのか、いや食わせてもらってる以上反発はできないけれど。
数十分もすれば、温かいうどんを持って部屋に来た彼。
「箸の使い方わかる？」
『舐めてんのか』
「分からへんかなって。」
『分かるわ、褒められたくらい上手やねんで』
そんな会話をしながら体を起こし、箸を手に持つ。
ここ最近使っていなかった為、少し不安だったが体は覚えているようでしっかり使うことが出来た。
俺に猫舌なんてものは存在しない、熱々のうどんもすぐに食べ始めた
「火傷しても知らんで」
『好きに食わせろや』
「反発したら作らへんからな」
『…』
「風邪治ったら言葉には気をつけなアカンで。」
ショッピの冷めた目、マスクで隠れていても分かる。
あいつは笑ってへんし、俺に対して笑顔を向けることはほぼ無いだろう。
変なやつに借りが出来てもうた。
うどんをすぐに食べ終えると、横にはならずボーッと部屋を見回した。
綺麗な寝室、昨日のベンチとは大違いのベッド。
傘、意地で奪い返して来て良かった
あいつは怖いけど、おかげでええ家に住み着くことが出来るんやから。
少しすると、満腹にもなり眠気が俺を襲ってくる。
アカン、と横になり目を瞑った。
薬はくれへんのか、根性で治せと。
寝床借りてる以上文句は言わないけどさ、根性論は通じひんて。
いつの間にか、意識も飛んで夢の世界へと吸い込まれていた。
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
