#18. 紫 side ページ18
「ショッピくん、ちょっと軟禁してるんちゃう？」
Aの作ってくれた唐揚げを、4人で食べている時だった。
がっつくゾムさんを横に、大先生が頬張りながら俺に問いかけてきた
「どこがっすか」
「ショッピくんが居らへんと外出禁止とか」
「勝手にどっか行かれたら困るじゃないですか、金も持ってへんのに」
『仕事したらアカンって言ったんはどこの誰やねん』
隣でツッコムA。
温かいご飯で幸せそうに食べていた、ここまで料理に対して幸せそうにしている人は初めて見たかもしれない。
「もう少し緩くしてあげたらどう？」
「無理っすね、これでもゆるゆるな気ぃしますし」
「ショッピくんはさ、最終的に何目指してるん？」
頬張っていたものを飲み込んだゾムさんにもそう聞かれた。
確かに最終的な目的は考えてなかったか、でもこれから決めればいいし死ぬまで。とも考えたりしている
「普通に暮らせればええと思ってますよ」
「今の時点で普通じゃないんよなぁ…」
「看取って看取られて、そんな感じでいいじゃないですか」
そう言いながら、唐揚げを1つ口に入れると横からの視線が。
Aがじっと俺を見て眉を下げていた
『俺ショッピが先に死ぬとか考えられへんわ…』
「A…」
『ショッピの葬式とか面倒やし、ある程度楽しんだら俺死ぬから…安心してな、』
予想外の言葉に、俺はついAの頭を叩いていた。
不謹慎なこと言うな、と。Aを死なせへんし、俺も死なへん。
葬式めんどいとか言うなや、と思いながらため息をついた
「葬式の準備とか全部この人らに任せたらええんよ」
『あ！ほんまやな！やるやんショッピ』
「なんで気ぃ合うてんねん…」
頭を抱える大先生。
大先生でも悩んだりするんやな
少しすると、ゾムさんとAの唐揚げ争奪戦が始まった
俺らは腹もいっぱいになり、それをじっと眺めるだけ
2人とも大満足してそうで、作ってない俺でも少し嬉しくなった。
「まぁ、葬式は俺らがやるしAは安心してええからな」
『優し、俺も死んだら一緒の墓入れてや』
「なんで一緒に入らなアカンねん」
『一緒がええもん…』
「いや葬式の話も墓の話もやめようや」
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
