#28. ページ28
俺はエミさんの吸ってるタバコと、大先生の吸ってるタバコを吸ってみた。
比べる為に、美味しいとかあるんかなとか思って。
最初はむせたけど、その後は何も無く普通に。
『…案外いけるやん？』
「ただの匂い好きやったのになぁ」
「どっちのが好き？」
『えー、分からん…。てかショッピも吸うんやろ？どんなの吸うん？』
「Peaceやったっけな、買ってくるわ」
タバコにだけは金をかける大先生。
俺が苦手やったとしても、ショッピに渡せば問題無いやろ、と言う理論で買ってきてくれた。
はい、と渡してくれてエミさんからはライターを借りて。
『バニラみたいな匂いする、あま』
「せやな」
「無理して吸ったらアカンよ」
エミさんからそう言われ、俺は頷きながら火をつけた。
2人のやつより吸いやすいかもしれへん。
連続して3本吸ってしまう俺は相当なバカ、談笑をしながら短くなったタバコの火を消した。
『俺先戻ってるわ、外出てんのバレたら嫌やし』
「おけ〜、後で戻るわ」
「じゃあね」
2人に手を振り、俺はオートロックの扉を開けてエレベーターに乗り込んだ。
部屋につき、中に入るとリビングで頬杖をつきながらテレビを見ていたトントン
『ただいま』
「あ、おかえり。どうやった？」
『楽しかった、大先生にタバコ買ってもらってん』
「え、あいつ吸わせたんか、」
『俺が吸ってみたいって言ってん、ショッピのが1番ええ』
「ショッピくん何言うか分からんし、消臭するで。来て来て」
手招きをされ、俺は素直にトントンの方へと向かう
どこからかの棚から見つけた消臭スプレー。俺の服に吹き付け、何とか匂いを消そうと頑張るトントン
タバコのあの甘い匂いが忘れられない。
また1人で吸いに行くかもしれない、よし！と背中を叩かれ、俺はまた向き直した。
「そういや、そろそろ牛丼来るで」
『あ、ほんま？俺腹減っててん。』
「玄関は俺が出るから、依兎瀬は座っててええから」
『ありがと』
椅子に2人で座り、報道番組をぼーっと見る。
誰が行方不明、刺傷事件発生、議員の誰が辞任。
毎日そんな事件の繰り返し
「物騒やね」
『ほんまに。関わりたないな』
「気をつけてても、いつ巻き込まれるか分からんからなぁ」
そんな会話をしていると、インターホンが鳴った。
トントンが下の扉を開けて、配達の人が上がってくるのを待つ。
『大盛りつゆだく』
「つゆだくまでは頼んでへん」
『残念』
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
