#23. ページ23
『…お、かえり』
「ただいま。あ、またゾムさん来てたん」
「家が雨漏りしてもうて、ちょっと泊めてくれへん？」
「え、中に水入ってくるとかやばい家やん」
俺がキッチンに立っていると、ショッピが仕事から帰ってきた。
朝はきっちりスーツで行くが、帰りはいつも崩れている。それほど忙しいんだろうか
「どのくらい泊まるんすか？」
「ん〜、1週間」
「なが」
「業者が最近忙しくて1週間後しか空いてへんって」
雨漏りなんて嘘。ゾムが俺を手伝ってくれる為にここにいれるようにする口実だった。
目の前にラップしてある料理も、傷心の俺を気遣ってゾムが作ってくれた。
『ショッピ、先風呂がええんちゃう？お湯溜めてんで』
「ゾムさん先入ったら？」
「上がり込んだ俺よりショッピくんが先の方がええよ」
ゾムがそう言うと、渋々頷き風呂へ向かったショッピ。
少しして戻って来ないことを確認すると、ゾムの近くへ向かった
『泊まれるっぽくて良かった』
「ほんまに。首大丈夫？」
『大丈夫、考えんとけば支障はないで』
「じゃあなんかあった時しか首の事は聞かんから。隠せるように俺も頑張るし」
『…ごめん、ありがと』
その言葉のすぐ後に、風呂から上がる音が聞こえた。
ゾムから離れ、俺は晩飯の準備をする。
今日はゾムが作ってくれた野菜炒め。これくらいは簡単やし、と作ってくれた
箸を並べ、米をついだ茶碗を置いて。
丁度ショッピがリビングに来てくれた
『飯食べよ』
「ほらショッピくんはよ座って」
「あぁ、分かりました」
『今思ってんけど、量やばない？大丈夫？』
今よく見ると量が尋常じゃない
もしかしてこれ全部食べる気なのだろうか
「食べれるから俺が作ってん」
「あ、ゾムさんが作ったんや、あざっす」
「どういたしまして〜」
『そうなんか…ぁ、うま』
一口食べたが、思ってた以上に美味しい。
毎日ゾムが作ってくれたらええのになぁ、とか思ったり。
米も炊いてくれたが、俺ら2人で食べる分の倍は炊いていた。
何回もオカワリしてたし腹減ってたんやなぁ。
「そうだゾムさん、大先生とエミさんとトントンさん以外連れてこないでくださいよ」
「了解〜、どうせ明日からまた仕事やし連れて来おへんと思う」
「そうなんや、ならええか」
『…』
「あ、エミさん明日休みとか言ってたから、遊びに来るかもしれへん」
俺をチラチラ見ながらそう言ったゾム。
適当に相槌を打ち、俺は内心安心していた。
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
