#夏1 ページ1
.
一緒だった。人並み外れた運動能力を持っていて。
隣だったお前の家族とは、親同士で仲が良く俺たちもずっと仲が良かった。
親は共働きでなかなか帰って来なかったけど。
中学校に上がって必然的に話す回数は減っていった。中学の3年生の、夏休みのある日。
「天元、私は人を殺した。
私は時期に警察に捕まるよ。
でも、私はしたいことがあるの。
ここで捕まるわけには行かない」
俺にサヨナラを告げにわざわざ夜に大荷物を背負って来ていた。
僕の親はまだ帰ってきていなくて、背中を押したのはお前のことが好きだという俺の気持ちだった。
「俺もついて行く」
「派手に後悔しない?」
「するわけ無いだろ?」
お前は強かった。少なくとも、俺より。俺を守ってくれるぐらい。
小学生の頃はずっと助けて貰ってた。…まぁ助けて貰うぐらいのものじゃなかったんだけど。
“お前が見ている世界が見たかった”
たったそれだけの理由で、俺はお前に着いて行った。
.
17人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
澪凪(プロフ) - こんにちは!なんだか切ないな…。私も、生きて償うべきだったかなって思います。でも、それだけ人一倍責任感が強い子だったんだなと思うとすこし複雑な気持ち。とっても素敵なお話でした、ありがとうございます!! (2021年7月29日 10時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - あの夏が飽和するはもちろん好きですが、この作品も大好きになりました。宇髄さんの作品はあまり読まないんですが、題名から惹かれて最後まで読み切ることができました。とても夏らしくみずみずしい、鮮やかな文章でした。素敵なお話をありがとうございます!! (2021年7月25日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - はじめまして!彼女の行動はいろいろな捉え方ができるけど、私もやっぱり生きて償うべきだったかなぁと思います。素敵なお話ありがとうございます!! (2021年7月24日 17時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - し…死ネタ…地雷だった…心が苦しい…(/ _ ; ) (2021年7月23日 1時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れもんのティー | 作成日時:2021年7月22日 19時