検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:916 hit

危険な動物 ページ1

薄暗い部屋で、研究者と、その助手が、これからの動物について話し合っていた。
「うん、そうだね。人をたくさん殺.す生き物は、排除すべき。確かにそうだ。では、どうする?」
こほん、と、研究者は咳をする。
蝋燭の火が、揺らぐ。
「私は、排除すべきかと。殺処分すべきです。」
助手は、冷静に答えた。
研究者は、コーヒーを手にとり、言う。
「僕はそう思わないけどな……、どう殺.るんだ?」
ふう、と、コーヒーを飲み干した。
助手は、それを眺めているだけだ。
「見つけ次第報告をする。それで良くないですか?」
助手は答えた。
やれやれ、と、研究者は首を振る。
「それでは、見つけた人は殺.されてしまう。」
まあ、殺されない人もいるだろうが、と付け足した。
助手は納得すると、
「なら、それらの住めない環境にすればいいのです。」
そう言った。
研究者は、その方法に興味があるようだ。
「例えば?」
研究者は、追求する。
「すみかを破壊するとか、見つけ次第殺.すとか、ですね。」
助手はすらすらと答えた。
「なるほど。いつから実行するんだ?」
さらに奥深く聞いてくる。
「今からで良くないですか?」
助手は尋ねた。
ずいぶん自信があるのだろう、研究者は、そう考えた。
「そうだね。ではまず、新宿からつぶしておこう。」
にこりと、研究者は答えた。
助手は首を捻る。
「なんでですか?」
ふっと研究者は笑った。
そしてじっと、助手を見てから言う。
「安心したまえ。これで日本は安全になる。一番人間を殺.した動物が多く住んでいるからだ。」

危険な動物って、なんだと思いますか?
スクロールする前に、考えてみてください。







.









.









なぜなら、人間が一番人間を殺.しているからね。
研究者は、一人で笑っていた。

↑解説→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.8/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

就村 隆成(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます! (2020年7月28日 15時) (レス) id: 0cbd0748ba (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしてしまい申し訳ありません!【続編】イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい!と言う作品に書かせて頂きました。見て頂けたら嬉しいです。それと右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:就村 隆成 | 作成日時:2020年1月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。