蜘蛛の糸 ページ10
ドンッ
「な…何モンだコイツ…めちゃくちゃ強いぞ…」
4人の暴漢を瞬く間に、返り討ちにあわせる南波。
「なんや、口ほどにもないヤツらやな…つまらん」
「ナメんなよ…おい!!お前ら、出てこいッ」
リーダー格の男が叫ぶと、奥に隠れていた仲間の不良達がゾロゾロと姿を現した。
「こりゃまた…数だけは一丁前やないか」
「南波!いくら何でも数が多すぎる!!逃げてッ」
「イヤや!!理佐ちゃんを助けるまでは、逃げられへん」
「ハァ、どこまでバカなんだよ…」
渡邉の忠告を無視し、10人弱の不良軍団と対峙する南波は、いつになく深刻な顔をしている。
「お巡りさんッ…コッチです!!ケンカしてますッ」
「分かった!キミは危険だから離れてなさい!!」
そんな緊迫した状況で…ふいに大通りから聞こえた声に、不良のリーダーは素早く反応した。
「チッ…サツだ。ずらかるぞ、お前ら!!」
「こ…この女はどうします!?」
「邪魔だ、置いてけ!!」
捕まえていた渡邉を捨て置いて、脱兎の如く逃げ出す不良軍団。
「あ、待てコラ!!逃げるなやッ」
「待つのはお前だ。せっかく助かったのに、追いかけてどうすんだよッ」
「理佐ちゃん!!無事で何よりや〜w」
ラッキーアイテム
革ベルト
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天道一番 | 作成日時:2017年3月27日 1時