魔法を使えない魔法使いが、魔法に勝つたった1つの方法。【ハリポタ】 (ページ21)

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寮生活ページ21

食堂は賑わっていた。

グリフィンドール席の端っこに、ネビルを見つけて隣に座った。

『おはよう、ネビル！』

ﾈﾋﾞ「お、おはよう(驚)
A、本当に朝帰りなんて…しかも、怖そうなスネイプ先生と居たんだろう？」

ネビルは心配そうに俺を覗き込んだ。

ハリーは自分に付きまとう英雄像に疲れていて、ハーマイオニーとロンに挟まれて食欲が無さそうに食べている。

『そうだよ。
これから毎晩スネイプ先生と一緒に寝るから、俺のベッドはネビルが好きに使って良いよ。』

ﾈﾋﾞ「毎晩！？そ、そんなに…その、頻繁に…////……大丈夫なの？
僕、腰を丈夫にする薬草とか探しておこうか？」

ネビルは何を想像したのか、顔を真っ赤にして俺の力になろうとしてくれた。

『俺とスネイプ先生の結婚祝いに頂戴』

ﾈﾋﾞ「本気？」

『もちろん』

ネビルは哀れみを含んだ眼差しを向けた。

人は見た目じゃないんだよ。スネイプ先生は見た目も素晴らしいけど。

肝心なのは中身。

ﾈﾋﾞ「…えっと、応援するよ」

『ありがと』

ネビルは思った通り良い奴だった。

カボチャスープを飲み干して、パンを囓りながら考えた。

今朝のことだ。スネイプ先生は壁を殴りつけて、泣きそうな顔をしていた。

泣くなら、俺のことで鳴かせてやりたいが…。

そんなことを言ってられないくらい、あの表情はマズかった。悔しそうに歪んだ表情だ。

『なぁ、ネビルは好きな人が泣きそうな顔してたら、どうする？』

ﾈﾋﾞ「ごっほごっほっ！？な、なんっ///！？」

あ、ネビルが咽せた。

ﾌﾚ「なになに入学早々恋煩いかーい？」

ｼﾞｮ「やるねぇ～！さっすがグリフィンドールのお姫様！」

どこからともなく双子のウィーズリー先輩が俺の肩をガッシリと組んだ。

神出鬼没だ。

『そんなところです、ウィーズリー先輩方』

ﾌﾚ/ｼﾞｮ「「相手は！？」」

興味津々に、息ぴったりに聞いてきた。

愉快な人達だなぁ。大半の日本人は朝はテンションが低いんだからなぁ！

『スネイプ先生です』

ウィーズリー先輩方だけでなく、グリフィンドールの生徒全員に聞こえていたらしい。

グリフィンドールの席が一層騒がしくなった。

ﾌﾚ「なんであんな根暗！？」

ｼﾞｮ「悪いことは言わないからやめときなって！」

『スネイプ先生の魅力は俺だけが知っていればいいんです。』

会話が聞こえていたスネイプ先生は、怒りながら二日酔いの薬を飲んでいた。