魔法を使えない魔法使いが、魔法に勝つたった1つの方法。【ハリポタ】 (ページ19)

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寮生活ページ19

寮はネビルとハリーとロンと同じ部屋だった。

監督生に連れられて案内されたグリフィンドールの談話室は、赤と金色で輝いていた。

目が疲れるデザインだった。

次いで今日から俺の帰宅場になる部屋もグリフィンドールカラーだった。

ﾛﾝ「君、本当に男の子だったんだね」

ﾊﾘｰ「気付かなかったけど、こうして見ると……。
いや、なんかごめん、見てはいけない気がして」

ロンとハリーはパジャマに着替える俺から目を反らして、窓に向かって話す。

なんだろう、新手のイジメかな？ん？

『あのさぁ、俺、そんなに女に見える？
日本では別になんともなかったんだけど。
普通にそこら辺で体操着に着替えてたし。
顔だってほら、騒がれるほど整ってないし。』

ガッシ

ネビルが正面から凄い勢いで俺の肩を掴んだ。

『うわっ(驚)』

ﾈﾋﾞ「…今度から絶対にそこら辺で着替えちゃ駄目だから！」

ネビルは必死だった。

『なんで』

ﾊﾘｰ/ﾛﾝ/ﾈﾋﾞ「「「なんでも！」」」

みんなして、なんだっていうんだ。

皆は毛布を被ってベッドに入ってしまった。

恋バナとかないの？え、女くさいって？男くさいより良いじゃないか。

『じゃ、みんな、おやすみ！
俺はちょっと出掛けてくるね！朝帰りだからヨロシク！』

ﾈﾋﾞ「えぇっ！？朝帰り！？」

ﾛﾝ「う、うわぁ///君くらいのイケメンになると入学早々に恋人でもできるの///」

ﾊﾘｰ「だ、誰のとこに行くの///？」

『スネイプ先生の部屋
いってきまーす』

俺は、初心な友達におやすみを言って寮を抜け出した。

1週間で覚えたスネイプ先生の部屋への道のりを思い出しながら、誰にも見つからないように走った。

いとも簡単に着いた地下のスネイプ先生の部屋の扉前。

ホグワーツのセキュリティーってガバガバなのかな。

俺のいたマグル界のほうがよっぽどシビアなセキュリティーシステムが構築されているよ。

『スネイプせんせー！一緒に寝に来ましたぁー！』

扉をバンバンと叩いて、返事もないのに開けた。

デスクに丸まった大きな黒い背中があった。

卓上にはワインと薬学の論文と羽ペン。

ヤケ酒？して寝ちゃったのか。

スネイプ先生の規則正しい寝息が聞こえる。

『スネイプせんせー……お疲れ様。』

俺はスネイプ先生の耳元で労いの言葉を囁いて、お姫様抱っこでベッドに運んだ。

俺もスネイプ先生の隣に潜り込んで、抱き占めながら眠りについた。

惚れた相手の寝顔って最高だよね(鼻血)