脇役女子が主人公 (ページ45)

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体育祭ページ45

「からかうなよ」

「ごめんごめん、からかってないよ」

今日は何食べよっかなあ。
そんな事を考えて最終種目への緊張を紛らわす。

まだ顔が赤い切島が自分の頬を思い切り叩いた。

「切島何してんだよ…昼食おうぜ！」

「電気頭治ったの？」

「え？怪我してねえけど」

「うぇいってなってたじゃん」

「頭おかしくなったみたいに言わないでくれる！？」

おかしくなってんじゃん？
ぎゃーぎゃー言う電気越しにA組女子ズが見えた。

「あ、Aも俺らと食う？」

「んーん、可愛い子と食べたい」

だから女子ズに混ざってくる！と言ってその場を離れた。

混ざるって言うか私も女子なんだけど。

「みんなー！」

「あ、Aちゃん！」

「どこにいたの？探してたわ」

梅雨ちゃんにそう言われて「ごめんね」と返した。
探してくれたのきゅん。

とりあえず座ろうと席を探してるとさっき別れたはずの電気と峰田がこっちに来た。

「午後は女子全員ああやって応援合戦しなきゃいけねえんだって！」

そう言った峰田が指差す先はチアリーダー。
めちゃくちゃアメリカンだけど。

「聞いてないけど…」

「信じねえのも勝手だけどよ…」

相澤先生からの言伝らしい。

「もしかして相澤先生にそんな趣味が…？」

「いや、絶対違うでしょ」

響香はそう言ったもののもし相澤先生の趣味だとしたら…と考えてしまう。

「やるしかないでしょ」

最終種目より気合い入るわ。

「服どこにあるの？」

「相澤先生に聞いてみましょう」

「でも時間ないよ」

そんなイベントがあるなんて知らない私たちは大慌てでご飯を食べた。

服は見当たらないし、時間なくて相澤先生見つからないし…

「私が創りますわ」

八百万さんの個性で助かった。