うちの弟が大変お世話になっております【名探偵コナン】

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落ち着けッ
落ち着くのよ私！！

とりあえず、人気のない海方向に行ったら要注意。
倉庫群に連れていかれたら死亡フラグ。
ってドラマの見過ぎよね


安「そういえばAさん」

『ビクッ)は、はい、なんでしょう』

安「？沖矢昴さんとはどういった関係で？」


急にその質問かよッ？！
核心つくの早くない？！
待って、一緒に住んでるの知ってるの？？

落ち着けッ！落ち着け私！！！


『沖矢さんですか…？安室さんお知合いですか？』

安「いえ、以前ポアロで蘭さんと園子さんが、Aさんと彼が同棲している話題で盛り上がっておりまして…Aさんに心を寄せている身としては確かめなくてはと」


蘭ちゃん…
園子ちゃん…


『実は…』

安「はい」

『実は、日本に帰ってきた時が初対面なんです』

安「え？そうなんですか？」

『はい。私も詳しくは知らないんですが、両親と知り合いらしくて。沖矢さんの住んでいたアパートが火事で焼け落ちたらしてく、うちの両親が部屋がたくさん余ってるから貸してるみたいです。まぁ、あの通りウチの両親はずっと海外生活ですから、あの家を管理してくれる人がいてありがたいんじゃないんですかね』

安「そうだったんですね。安心しました」

『何がですか？』

安「お付き合い…
いえ、結婚を前提に同棲してますって言われなくてです」

『……ッぷ。あはは、あははははははは』

安「Aさん？」

『あはははははは。あー、可笑しい。安室さんってば、ないですから。絶対にないです！』


何歳離れてるんだよッ
こんなチンチクリン、あんな大人に相手にされるわけないからッ
今までのシリアスターン返してほしい。

さっきから突っ込みどころ満載な発言が飛び出してるけど、そんなのスルーよスルー！！


安「絶対にないなんて、言いきれないじゃないですか。彼とAさんは年齢も近いですし」

『まぁ、そりゃそうですけど…』


まぁ、沖矢さん【とは】ね。


安「ね？それに、ご両親が同棲を許しているのなら親公認じゃないですか」

『だから、初対面なんですってば。私』

安「クスッ)すみません、そうでしたね」


こっち見てクスッと笑う安室さん。
もしかして、わざと…？


安「さ、着きましたよ」


声をかけられて外を見ると、目の前には…



海



…だけど、倉庫群ではなくて公園
もう日が落ちたそこは街灯が点々と灯り、人はほぼ見当たらない。
橋の向こう側に日々の喧騒の街並みが輝いて見える。








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