外れた予想 ページ34
医者「恐らく心的負担や睡眠不足、栄養失調等により、体の限界が来たのでしょう。病ではありませんのでご安心下さい」
晋作や蘭丸が呆然とする中、医者は淡々と告げる。
そして「では」と一言声を掛けた後、仕事は終えたと言わんばかりにさっさと出ていってしまった。
晋作「あっ、おい！
……んだよアイツ。愛想わりいな」
蘭丸「すみません。あの方はいつもああなので……。
ただ、腕は確かですから」
言いながら、全員で死人のような顔色で眠るAを覗き込む。
「………」
晋作「……生きてるよな？
これ」
晴明「ええ……」
不安げに顔を見合わせる。
一応微かな呼吸音は聞こえてくるが、ピクリともしない寝姿は心配だ。
……まあ、寝てるだけなら良かった。
Aの頬をつつき、晋作は人知れず息を吐く。
明日には起きるだろ。
そしたら色々と説教してやろう。ちゃんとメシは食えとか、少しは運動しろとか。
面倒そうな顔で首を振るヤツの姿が思い浮かぶ。
くしゃりとAの頭を撫で、晋作は小さく口の端を上げる。
だが。
翌日眠り姫は、目を覚まさなかった。
＊
晋作「どういうことだよ！」
庭の雀が一斉に飛び立つ程の大声で、晋作が怒鳴った。
彼の前では――スンと澄ました顔をした医者が、静かに佇んでいる。
医者「……」
晋作「なんでAは目を覚まさない！もう四日は経ってるぞ！？」
晴明「晋作、止めなさいな。
八つ当りをしても仕方がないでしょう」
表情一つ動かそうとしない医者の胸倉を掴もうとする晋作を、晴明が羽交い締めにする。
あれから四日経った。
しかし、Aは眠り続けている。それこそ死んだように。
医者「眠っている以外の異常は見受けられません」
晋作「それはもう聞き飽きたわ！その原因が何なんだって聞いてるんだよ！！」
医者「分かりません。私の専門外です」
晋作「はあ！？医者だろテメー！何が専門外だ！」
晴明「晋作暴れない。
帰りますよ」
晴明に羽交い締めにされながらも、暴れまわる晋作。
「原因不明なものは原因不明」「これ以上人様に迷惑をかけるんじゃありません」と晴明が連れ帰ろうとするが、晋作はヒートアップしていく。
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ささかま(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございました。不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。以後、気をつけます。 (2019年9月21日 17時) (
レス) id: b0b2c550c2 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月21日 17時) (レス) id: 1e7c2ecc39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささかま | 作成日時：2019年9月21日 17時
