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11日目 ページ16
......はぁ、何早速負けてんの？
ジェミニに勝って勢いついてんだから、今までと同じじゃ負けるに決まってる。
父さんは優しいからもう一回チャンスくれてるけどさ。
私がそんなこと考えながら廊下を歩いていると、グランが前から歩いてきた。
またスルーしようと思ったけど、また私の前で止まった。
グ「イア。サッカーで勝負しようか。」
貴「ん？私はいい。やらなくても大丈夫。」
私はそう言い、去ろうとした......けど、
グ「じゃあさ、一対一で勝負はどう？」
しつこく言ってくるので、仕方なくやることにした。
貴「何をすれば勝ち？」
グ「ボールを取って、先に3点取った方が勝ち。」
そう言って、私にボールを投げ、「イア先攻ね。」と言った。
私はいくよ、と言ってボールを蹴った。
あっちまでボール持ってくのめんどくさいなぁ......
いいや、こっから打っちゃえ！！
私は真ん中から強烈なシュートを放った。
そのシュートは、ネットを破きそうなほど強烈なシュートだった。
グ「さすがだね。.........ねぇ、このシュートはさ、勝とうと思って打ったシュートじゃないよね。」
貴「え？」
グ「めんどくさいから打ったんだよね。俺にはそう見えた。」
〈つづく〉
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作者名：弥風 | 作成日時：2017年7月28日 9時
