ANNIVERSARY28 ページ29
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「・・・覚えてないのか?」
「な、何を?」
「ハァ・・やっぱりな・・・」
「な、何やねん?」
どうやら幻覚ではなく、本物だったようだ。
という事は、ここは紫耀の家か?
記憶が無さ過ぎて、今の状況に恐怖すら感じる。
恐る恐る、周りを見渡して状況確認していると、
紫耀が再度大きくため息をついて言葉を続けた。
「廉、酔っ払って、
俺に会いたい会いたいって
駄々こねてたんだよ」
「ハァっ!?!?///」
「で、家にいた俺に岸くんから電話が来て、
どーしても来てくれっていうから車でわざわざ行ったら、
俺に抱きついてわんわん泣いて
そのまま寝ちゃうし」
「・・・・////」
「しょーがないから、俺がおんぶしてうちまで連れて帰って来たってわけ」
相変わらずのジト目で、
呆れたように視線を投げかけられる。
・・・・・・穴があったら入りたいとはまさにこの状況。
俺、何やってんねん!!!
は、は、恥ずかしすぎる!!!!
そう言われたら、
うっすらと記憶が蘇ってきた。
今日一日、沢山の人からお祝いしてもらってすごく幸せだったんだけど、
紫耀はプライベートでは何も言ってくれなくて。
むしろ俺に、
近寄りすらしてこなかった。
そんな関係を望んだのは俺だから
当然なのはわかってるけど。
やっぱり20歳という特別な日に
舞台上以外で全く話せなかったのが
どうしようもなく、
寂しかった。
でも優太達4人がお祝いしてくれたのは
メンバー愛を感じてすごく幸せだった。
お酒を飲んでみたいと言う俺に、
快く付き合ってくれたのも
嬉しかったし。
甘くてジュースみたいなお酒は
想像していたものよりも美味しくて、
飲み進めるうちに、
すごくふわふわして楽しくなって。
普段なら絶対言わない過去の恋愛話なんて語っちゃって。
そうして、名前は伏せながらも、
紫耀の事を思い浮かべながら昔の話をしていると。
会いたいなぁ、なんて思って。
どうしても、誕生日のうちに会いたくなってしょうがなくなってきたんだ。
ーーーダメだ、
ここから先は全く記憶がない。
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まつはま(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます(^^) 楽しみにしていただけて光栄です、頑張ります! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - こちらこそお返事ありがとうございます。見れないのは残念ですが、次の作品も楽しみにしてます。これからも頑張ってください! (2019年2月4日 15時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - れん。さん» すみません忙しくて返信遅れました。番外編はR18フラグ有りの作品の為、こちらのR18フラグ無しの作品からはリンク貼れないんです。ご要望にお応え出来ず申し訳ありません。これからもフラグ無しの作品も書いていきますので、そちらを楽しんで頂けると幸いです。 (2019年2月3日 22時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
れん。 - もし宜しければANNIVERSARY番外編のリンクを貼っていただけませんか?ログインができないので… (2019年2月2日 2時) (レス) id: 15d47c779b (このIDを非表示/違反報告)
まつはま(プロフ) - ゆうさん» 良かったです(^^)応援していただきありがとうございます、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります! (2019年1月30日 20時) (レス) id: 7f2fd8b40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつはま | 作成日時:2019年1月21日 21時