ｓｅｃｒｅｔ７ ページ7
―4時限目
休み時間に月島さんと話せるかもと思って行ったけど、
あんなに人気じゃ
これからは休み時間に行くのはやめよう
「伊野尾先生、待ってました」
入口で顔を覗かせて立ってくれている
〔待ってました〕なんて
言われて平常心でいられる奴なかなかいない
ドキドキしながら二人だけの図書室に足を踏み入れた
『これ、お返しします』
本を返し、メモ帳を出す
『感想を伝えたいなと思って、この時間に…
仕事があって時間に余裕がなかったら大丈夫なんですけど』
「大丈夫ですよ、休み時間以外の仕事は少ししかないので」
隣に座っているので
月島さんとの距離は5センチほどしかない
心臓の音が体内でドクドクと大音量で鳴り響く
さすがに聞こえてないよね……
・
「わぁっ、すごい！感想いっぱい書いてあるじゃないですか」
『思う事がいっぱいあって』
「嬉しいです！こんなに熱中してもらえて」
月島さんに会うために読書してるのもあるけど、
読書の本当のおもしろさにも気付かせてくれた
それは月島さんのおかげだから
それからは本についての感想を飽きることなく、全部。
僕の言葉を
ずーっと優しい顔で受け入れてくれた
『僕の友達のお母さんもこんな感じだったんです
友達もすっごい悩んでて、再婚相手の男性に惚れこんでる母に言えないけどって』
「本当にこの男最低なんですけどね、惚れてるからなかなか離れられない
女の弱いところですよね……」
・
・
『今日はありがとうございました』
「とても楽しかったです。本を語り合うことができて
今日は時間がないので、また時間がある時に来てください
新しい本紹介するので」
繋がりができたことを実感して小さくガッツポーズ
「伊野ちゃん先生…」
『えっ？』
「男子生徒からも伊野ちゃんって呼ばれてるんですね
愛されてるんだな〜って微笑ましく見てました」
『あはは、なめられてるのか愛されてるのか
ずーっと注意してるのに直さないんですよ』
「私は愛されてるなと感じましたよ
また来てくださいね」
なんだこの幸福感
すごい幸せな時間だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なっつん(プロフ) - ☆りんりん☆さん» ありがとうございます(TT)すごい励みになります！待たせることも多くなると思いますが、気長に待っててください(^^) (2018年4月8日 19時) (
レス) id: bba7de7533 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんりん☆ - いつもドキドキしながら見てます！応援してます！ (2018年4月8日 14時) (レス) id: 4d0655b176 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - なっつんさん» 応援してます頑張ってください！！ (2018年4月1日 14時) (レス) id: 856007b312 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - 白米王女さん» そんな嬉しいこと言わないでください！← これからは学校内での秘密の恋が始まるので覚悟しててくださいね（笑） (2018年4月1日 14時) (レス) id: 7a55cd2550 (このIDを非表示/違反報告)
白米王女(プロフ) - 胸キュンにも程がありますなんなんですかやめてください← (2018年4月1日 13時) (レス) id: 856007b312 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なっつん | 作成日時：2018年2月25日 18時
