かくしごと ーKEIー

ｓｅｃｒｅｔ５ ページ5

―キンコンカンコーン





『はーい、今日の授業を終わります』






授業を終え、担任を務めている２-５の教室に入る



教壇の上に大好きな白米がたっぷり入ったお弁当を置いて、もうひとつ







箸を握りながら、本を読み進んでいく




思ったことは忘れないようにメモに書き留める







女［伊野ちゃんが本読むとか珍しっ］


女［ね、何読んでるの〜先生］






『いいだろ〜たまには本を読みたい気分になるだろ？』







女［あっ、そういえば新しく来た司書の先生すっごい可愛かったよね］



女［すっごい可愛かった］






月島さんの話題が出た途端、本を読むのを止めて聞き耳をたてるのに集中してしまう






女［男子はどうなの、あぁいう顔がやっぱり好きなわけ？］



男［ど真ん中だよ］






　ん？？






男［やっぱり男はあぁいうか弱い子に弱いよね

　 守りたくなっちゃう］







自分も他の男子生徒と同じなんだと思って恥ずかしくなったけど、



　今一番近いのは俺なんだ







本を閉じ、一気に白米をかき込む






『ごちそうさまでした！！』





・






・







残り数ページ、読み終わったら




授業がない時間に図書室に行って感想を伝えるんだ






メモに書き留めたこと全部伝える




そして、また新しい本を進めてもらってこの先も繋がりがもてるように








　 頑張る

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