かくしごと ーKEIー

ｓｅｃｒｅｔ２８ ページ28

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電車内





今日は週末なのに人が少なく、ゆったり二人並んで座る





こんな近い距離に座るのは初めてで内心すごいドキドキしてる








「私本当になにも持ってきてないし、なにも相談受けてないんですけど、


　 大丈夫ですか？」





『俺についてきてくれればいいよ。』






そう言うと、ホッとしたのかなぜか




背中を丸めて俯いて小さくなってしまった








『えっ？大丈夫？』






「突然出かけましょうって誘われてどこに行くとか連絡もないので



私は何もしなくていいのかな…って心配してたんです。それに………」







　そのあとの言葉がなくて


　 覗きこんで表情をうかがう








「あとで言いますっ//」




『なんでよー、すっごい気になるんだけど』








くだらない話でも彼女と話していると本当に楽しくて、癒されて、




　あっという間に目的地の駅に着いた





降りてすぐ月島さんの驚いた声が聞こえる







「ここって結構遠いですよね…何分乗ってたんだろ…」




『ちょうど1時間だよ』





「えっ！全然気づかなかった…



すごい楽しい時間って時間も気にならないくらい没頭しちゃうんですね」








　そのまま俺の前を歩いて行く月島さん





そんな、俺が舞いあがるようなこと言わないでよ…








・








・







まずは昼ご飯






おやつでパンケーキをお腹いっぱい食べてほしいから軽めに







「おなか空いた〜今なら大盛りのこってりらーめん食べれそう♪」






　冷や汗が全身から流れるのを感じる





昼食にたこやきだけって知ったら絶対がっかりするよね…目に見えてるんだけども…








『あのーここ。 昼食はここのたこやき』






　 真顔






『すごい美味しいって有名らしくてさ、ね、食べよっ』






　 もう強制だ〜




たこ焼きを持って近くのベンチに彼女を連行する








1人4個の軽めの食事。その後のことを考えたうえでって分かってほしいけど



　 サプライズだからこの空気を乗りきらなければ








『すごい美味しい！ほら、月島さんも』




「美味しいです」







６つ食べ終わった後、







　 グゥ〜







月島さんのお腹から大きい音が鳴った




恥ずかしそうにしてる姿も可愛いけど、焦りでいっぱいいっぱいだった

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