【名探偵コナン】自己評価低めの女子大生を沖矢昴が褒めていくことでプラマイゼロにする話

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さて、そろそろ返信しなければ。もうすぐ乾かし終わる頃だろうし急いでかつ傷つけないように、そして迅速に文章を打って送信する。
あとは、妹にも。

ちょうど全員分返信したところでタイミング良くドライヤーの音が止む。
あとはブラシで梳かして絡まるところがあったら解す。
これも沖矢さんがやってるけどね。

されるがままになっていると、段々とウトウトしてくる。
昔、お母さんにやって貰って毎回眠くなってたことがあったなぁ。
私、髪の毛触られると眠くなるのかな…

｢さて、終わりましたよ。姫｣
｢わ！｣

いきなり耳元で囁かれてとてもビックリした。
耳を抑えて後ろを振り向くと顔が近距離にあったので思わず後退る。

｢も、もう、ビックリしたじゃないですか。｣

笑顔で対応する。この人は一体何がしたいんだろうか。
というか、姫って…

｢ふふ、すみません。ドライヤー、やらせてくれてありがとうございます。｣

余裕そうに笑う男…この人の行動が本当に読めない。
落とそうとしてる？でも何のために？
私、基本的に親の関係で秘密主義だし、それを好奇心かなんかで暴こうとしてるのかな。

｢私、明日から大学があるので、そろそろおやすみなさい。｣

ぺこ、と軽くお辞儀をすると｢はい、おやすみなさい。｣と返ってくる。
リビングから出る前に、ちら、と沖矢さんの方を見るとノートパソコンを開いて作業を始めた。
沖矢さんも大学院工学部博士課程を取ってるみたいだし、阿笠博士みたいな発明家になるのかな。

くぁ、と自然に欠伸が出る。
そろそろ就寝タイムだ、出ていなかった講義についていかなきゃと意気込んでベッドに横になると、体が柔らかい布団に包まれて安心感が生まれる。

すぐに睡魔がやってきて、私の意識は夢の世界へと誘われていった。

落としていく 沖矢side→←・

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