龍宮寺堅�� ページ8
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何もかも落ち着いて、ちょくちょく会って遊ぶ関係が続いていたが、真一郎くんが亡くなった日を境に誘いはなくなった
たった２日の音沙汰無しが心配で、アポ無し訪問をした日
思った以上にやつれた様子の彼女を抱きしめた
「Aちゃん、飯は」
「あぁ、うん食べてるよ、大丈夫」
何もかも空っぽな笑みに奥歯を噛み締めるも、押し返された胸板に心が折れかけた
「仕事も、一応行ってるし、平気
心配かけたならごめんね
携帯、も…えとどこだっけ…はは
ごめ、部屋も散らかって、」
けど、オレなんかよりも
「Aちゃん」
「すぐ片付ける、から」
もっと壊れてる奴が目の前に居た
床にへたり込む様に座り片付けを始めかけた彼女の真正面へとオレは腰を落とし、彼女の名前を呼んだ
「A！」
「は、はい、」
ぱちぱちと大きな瞳が瞬きをする
漸くオレの声が聞こえたみたいだ
「飯食え、食わねーなら、オレの飯付き合え」
「堅く、」
「いいから」
「やだ…まだ身だしなみ何一つ出来てない」
「じゃあじっとしてろ
オレが手伝ってやる」
「ばか殿になりそうだからやだ…」
「屁理屈魔神か！
ったく、じゃあピザ取るからAはもうなにもすんな」
「ん…」
勢いで呼び捨てにしてから、いつもの余裕っぽさは微塵もなくて不謹慎ながら笑いそうになった
適当にピザを注文し届くまで、部屋の片付けをして掃除機を当てる
彼女はソファを背に体育座りで膝に顔を埋めていた
大方部屋を綺麗にしてから、オレは櫛を片手に彼女の背後のソファに腰掛けた
「A、寂しいだろ」
髪を毛先から解いていくと、彼女は顔を上げて解きやすい様にか正面を向いた
「うん…」
こんな時にも、気をつかうのか
「だったら無理してヘラヘラすんな
気味悪ぃぞ」
「う、うん…」
「寂しいとか辛いとか、オレにも言えよ
それか中坊だから〜とか言うのか？」
「も、もうあの日万次郎に泣きついたから、平気だよ」
オレは、こんな時にも
「ほんと…マイキーが羨ましいぜ」
嫉妬していた
「背ぇ低いよ、万次郎」
「ちげーよバカ」
「でもありがとう堅くん、心配してくれて」
「お、おう」
櫛を置くと彼女は両手をあげて屈伸し目元を抑えた
「自分の機嫌くらい、大人なら自分で直せって話なのに、巻き込んでるね、私
はぁ、みっともない」
その手を掴み、顔から退けて覗き込むとやっぱり涙が溜まってて、オレと目があった瞬間ほろりと一滴流れていった
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みんじろう(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！絵が下手なので描く事はできませんすみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡夢主のイメージはご自分を二次元化して頂けたら嬉しいです！勿論夢主のイメージ絵も描いてくださる方がいらっしゃったらそれはそれで嬉しいです！(他力本願) (2021年11月2日 12時) (
レス) id: b551299472 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月25日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2021年10月14日 23時
