蘭と竜胆�� ページ47
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イラついたAの表情にオレの加虐心が募り顔がニヤけた
握ったままの細い手首に力を入れただけで、彼女の眉間には皺が寄り、痛み故に顔が歪んだ
もっと見たい、という欲求が湧いた瞬間、さっきまでソファに居たはずの竜胆の声が、近くで聞こえ思わず振り返る
「A、今度来る時ハーゲン買うから、今貰っていい？」
「オッケー竜胆くんの仰せのままに」
「兄貴、手ぇ離してやって」
彼女の手からアイスを受け取った竜胆が、オレを諭す様に言い、後ろ髪を引かれる気分で手を離した
「差別だー、Aは差別主義者だー」
「二者択一したのち蘭をポイしたのー」
「竜胆を優先して選ぶ時点で必然的にオレも一緒なの
だから無意味な選択ヤメロ」
むすっとした顔の彼女の額にぺちっとデコピンをかまして笑うも、竜胆のジト目に大人しく身を引きアイスを受け取った
「あ、制服沈めたままだった
ちょっと洗ってくるね〜
夜から干せば明日の昼くらいには…って私仕事じゃん…」
どうしよ〜なんて言いつつ独り言を呟きながら彼女は消えた
「竜胆、どうする〜？」
「替えもないしなぁ…ジャージ借りるにもオレらじゃ絶対サイズ合わねーし」
「だな〜、Aパシって服買ってきて貰う？」
「それは可哀想だろ
つっても制服ねぇと出るに出れねぇなマジで」
テレビを見ながらアイスを竜胆と齧りつつ、無い策を練っていたらAの悲鳴に近い何かが聞こえた
「どうした？！」
慌てて風呂場へ向かった竜胆を横目に、アイスを平らげたオレもゆっくり着いていく
「なんか装飾品がポケットからいっぱい出てきた…！！」
真っ赤に濁った湯船へと指を差しテンパる彼女
なるほど、拾い上げねば排水口に逝く…と
「悪ぃ忘れてた」
「いくつか拾えては居るんだけど、何個あった？
も、もし…その、だだだだだ大事なもんだったら…！」
「大丈夫、全部貰いモンだから
なんならAにやるよ」
「男モン貰っても困るかな…」
「ちげーよ質屋に持ってくの」
「そっち？？！！」
「ほらほら早く血溜まりからすくいあげねーとー」
「蘭は高みの見物か」
「うん」
竜胆は彼女に何か言うでもなく、自然と助太刀
湯船に腕を突っ込み複数個掴み上げ、その中からいくつか彼女に差し出した
「A、ほら、このブランド結構高いヤツ
売れば20は行くぜ」
「何この嫌な宝探し…」
「全部当たりだからいーじゃん」
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みんじろう(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！絵が下手なので描く事はできませんすみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡夢主のイメージはご自分を二次元化して頂けたら嬉しいです！勿論夢主のイメージ絵も描いてくださる方がいらっしゃったらそれはそれで嬉しいです！(他力本願) (2021年11月2日 12時) (
レス) id: b551299472 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月25日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2021年10月14日 23時
