羽宮一虎�� ページ34
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「いつか和解して、また前みたいにみんなで笑う
今の一虎が必要なのはきっとソレだよ
勿論私にも必要不可欠だけど」
マイキーに救われて、憧れて、気持ちが先走って
そして何よりオレ自身が幼過ぎた
「一虎はどうしたい？」
「オレは…、」
「うん」
「マイキーに謝りたい、許して欲しいとかじゃなくて、ただ謝りてぇ」
「うん…、今はまだまだお互い子どもだから、上手く感情のコントロールもできないし、難しいと思うけど
その気持ちだけは忘れないでね」
いつもなら子どもじゃないと否定するけど、振り返れば子どもというよりクソガキで、何も返せなかった
「大丈夫だよ、私がついてるから
君は万次郎を好きだった、それだけ
大丈夫、うん」
俯くオレに彼女は感情の整頓をしているかのように呟く
まるで自分にも言い聞かせているみたいで、溢れた涙が頬を濡らしていた
「A姉ぇの事も、場地が教えてくれた
謝って済む話じゃねぇのは分かってる、それでもオレを突き離さないって、なんでだよ…」
「…一虎がどんどん変わってしまうんじゃないかって、憎しみよりもそんな心配が勝ったのよ、変でしょ
あとは、フツウにみんなと過ごしたいからかな
だから誰一人欠けたら意味ないんだよ」
あくまでそれは彼女以外の、みんなの普通な気がして奥歯を噛んだ
底無しの自己犠牲論じゃん、ソレ
「マジで変…でも、ｱﾘｶﾞﾄ…」
それでも彼女は周りの幸せが、自分の幸せだなんて語るんだろう
「どういたしまして
お陰で酔いも覚めたし、風呂入んなきゃ」
「オレも〜」
「何しれっと言ってんの
ダメ、今すぐ帰って」
「良いだろ、子どもなんだから」
「そんなドヤ顔で言われてもヤダ、怒るよ」
「…ほい」
どんなにどん底でも、彼女のそばなら這い上がれる
否、引っ張り上げてくれる気がする
A姉ぇが、隣に居てくれたら…
腹も心も充実した気持ちになって自然と頬が緩む
今のオレなら、大丈夫
心が憎悪に侵蝕されない様、彼女が手を差し伸べてくれている
オレはその手を離さない 絶対に
けれど、幸せと隣り合わせに佇むオレの弱さに手が震えた
ほんの少しの油断で、また"殺意が"が押し寄せるんだ
全てぶっ壊したいと
弱っちい自分の 頬を叩いて彼女の鞄から再び鍵を取り出した
「A姉ぇ 大好きっと」
適当に書き殴ったメモを置いてから、玄関を閉めてポストに鍵を入れた
どうかこのままオレがオレでいられますように。
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みんじろう(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！絵が下手なので描く事はできませんすみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡夢主のイメージはご自分を二次元化して頂けたら嬉しいです！勿論夢主のイメージ絵も描いてくださる方がいらっしゃったらそれはそれで嬉しいです！(他力本願) (2021年11月2日 12時) (
レス) id: b551299472 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月25日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2021年10月14日 23時
