羽宮一虎�� ページ31
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「ほんとよく食べれるねぇ
まぁ男児たるもの、そうでなきゃ」
全部空になった皿を見て感心する彼女の 頬はアルコールのせいか、ほんのりと色づいていた
「A姉ぇ酔ってる？」
「いや？余裕余裕」
「なんか眠そう」
「まぁ、多少ね」
「すんませーん、会計」
「えーと財布財布…」
会計札を手に立ち上がろうとした彼女の足取りは少し不安定で、堪らず腕を取り支える
狭い通路で仕方なく身体は密着すると、彼女から「ごめんね」と申し訳なさそうな声が聞こえた
「いや、オレが勧めたし
こんな弱いって知らなくて」
「大丈夫、とりあえず眠いの、ほんとに」
そんなに疲れてたなら断れば良かったのに
そう言ってしまいそうになるけど、それでも一緒に居ると決め優先してくれた事実が嬉しくて、財布を受け取りさっさと会計を済ませ店を出た
「A姉ぇ、ご馳走様
お礼におぶるよ」
「重いからやだ
歩く、歩けます」
「そっちちげーだろ」
「っ今のはツッコミ待ちをだね…」
「いいから、普段なんも出来てねーし
乗ってくんなきゃオレここでずっとしゃがんだままだけど」
「ひぃい…ここでだなんて、営業妨害…」
「はぁ？」
「嘘です
そうだ、なんか目が覚めるギャグして」
オレと目線を合わせる様にしゃがんだ彼女は、訳の分からない事を言って笑った
「目が覚めるギャグ？」
「ん」
ふやふやした顔で頷いた彼女の両頬を両手で挟み、そのまま口付けをしてみる
驚いた目とかち合うも、すぐさまそれは閉ざされて彼女は崩れた
地面と接吻前には抱えれたけど…！！
「え、なにこれ、ウケ悪いってこと？」
予想打にしなかった展開に泣きそうになるも、脱力した彼女を抱っこして、家へと向かった
＊＊＊＊
「A姉ぇ、着いたぞ
鍵は？」
返事がないただの屍のようだ
なんてテンプレ的言葉が脳裏を過る
仕方なく彼女の鞄を漁り鍵を取り出して玄関を開けた
もう靴は後でいいや
ソファへとゆっくり降ろしてから靴を脱がせ、玄関へと置いた
再び彼女の元へと戻り鞄から再度鍵を取り出した
そしてふと部屋を見渡す
「べつに、散らかってねーじゃん…なんだよ、A姉ぇ…」
素直に帰ろうとしたオレが、馬鹿みたいに思えてくる
けど、オレがそうしてしまったんだ、という罪悪感と、このまま彼女さえも憎んで、めちゃくちゃにしてやりたい思いが複雑に絡んだ
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みんじろう(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！絵が下手なので描く事はできませんすみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡夢主のイメージはご自分を二次元化して頂けたら嬉しいです！勿論夢主のイメージ絵も描いてくださる方がいらっしゃったらそれはそれで嬉しいです！(他力本願) (2021年11月2日 12時) (
レス) id: b551299472 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月25日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2021年10月14日 23時
