万次郎�� ページ3
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包み込まれる様に繋いでくれていた彼女の手が、いつの間にかオレが包み込む程になる頃には離れていて寂しさを感じた
ここ数日それが嫌で、オレは腹を括り隣を歩くAの手を無理やり繋ぐという強硬手段を取った
「え、もう来年高校生なのに手繋ぎたいの？」
「歳なんて関係ねーよ
オレはAが好きだから繋ぎてぇだけ」
「おふ、ストレートだね
でも普通恥ずかしいと思うけど…」
「なんで恥ずかしいって思うんだ？」
「なんでって、万次郎くらいの子が大人と手ぇ繋いでたら笑われるでしょ」
「笑う奴落とす それがダチでも」
「やめなさい」
「…でも急に手ぇ繋いでくれなくなるとか、寂しいじゃん」
「う"っ…それは…いや、そうか…
んじゃあ2人きりの時なら良いよ」
仕方なさそうに、それでもオレの思いを尊重した彼女は漸く手を握り返した
「やっぱり、万次郎の手大きくなったね
なんか寂しい」
「惚れた？」
「何故そうなる
寂しいって聞こえなかった？」
「Aにならどんな抱っこも出来るぞオレ
何がいい？お姫様抱っこ？正面も良いな」
「ヨシ、私が万次郎をおんぶしてあげよう！」
「…言ったな」
「う、うん
さぁ来い万次郎」
屈んだ彼女の背中は、あの頃と違って随分小さく見える
そこへ遠慮なく覆い被さると、苦しそうな声が聞こえて思わず笑った
「大丈夫！」
「なにが？A、無理は良くねーからな」
震えながらも必死に立ち上り、彼女は一歩一歩とゆっくり歩きだす
「ほんと、万次郎大きくなったね…！」
「日ぃ変わる前には帰ろうな」
「そ、そうね！！」
彼女の首に腕を回して、ぎゅっと抱きつくと「よいしょ！」という掛け声と共に抱え直される身体
あぁ、やっぱり、好きだ
「万次郎、転んだらごめんね」
背中から伝わる声の振動も
「今日は何作ろうかな」
「オムライスー」
「えー、もう遅いからそぼろ丼にするー」
「ハナから決まってんじゃん」
「あは、バレたって痛い痛い、首絞まってるよ！」
くだらない冗談も 彼女の反応も
全部、全部、好きだ
「オレ、Aが食べたい」
「落とすよ」
忠告だったのかは知らないが、パッと離されたAの腕
ただオレはその支えがなくともしがみつけるのでもーまんたいだった
「くっ、万次郎の脚力おかしいよ！」
すぐに腕はケツの下に戻り、再び抱え直しされる
ふぅ、と息を吐いた彼女の背中の心地良さにオレは目を瞑った
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みんじろう(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！絵が下手なので描く事はできませんすみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡夢主のイメージはご自分を二次元化して頂けたら嬉しいです！勿論夢主のイメージ絵も描いてくださる方がいらっしゃったらそれはそれで嬉しいです！(他力本願) (2021年11月2日 12時) (
レス) id: b551299472 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月25日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2021年10月14日 23時
