場地圭介�� ページ16
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彼女に手を引かれて歩く
気遣って見せてくれた強引さに今は胸を撫で下ろした
「でさ、同期の子が凄くオススメしてきたクレープ屋さんがそこにあるのよ」
「へぇ、行かねーの？」
「女子高生の間に佇む社会人とか辛いじゃん…」
「今日土曜だろ
趣味で着てるだけじゃねぇの？」
「あ、なるほど！じゃあいっか！」
テキトーに言った言葉に彼女は納得した様子でそのまま列へと並び出す
前後共に女子の環境に耐え難い気もしたが、楽しみだねと目の前のAが言うもんだから、オレも「あぁ」と返すしか他なかった
「圭介くん何食べる？チョコブラウニー乗ってるやつとかどう？私チーズケーキにしようかな…」
店の前に置かれたボードにはお勧めの写真が貼ってあり、それを見た彼女は目を輝かせながらオレを見上げた
「気になるヤツ２つ選べばいいだろ」
「わ、いいの？ゴメンね、甘い物に目が無くて
しっかり奢らせてもらうから最高のチョイスをするよ」
待合席にたどり着く
横一列の椅子に隙間は無くて、慣れていたはずのAの肌との接触に、変な気分だった
ただ反対側も同じような距離感で、必然的に身体は当たり窮屈さを感じる
当然と言えば当然だ
女性向けの店に並ぶ客はオレ以外に男は見えない
居心地の悪さを今更ながら感じてしまった
メニューブックが順番に回って来たのを良いことに、彼女の方へとより身体を傾けて覗き込む
反対隣の他人と、少しだけ距離を取れた事に安堵しつつ、彼女と2人でメニュー欄へと目を通した
「焼きそばクレープだって」
「なんでオレ見てんだよ」
「だって圭介くん家の必需品じゃん」
「仕方ねーだろ
お袋いねー時の非常食だし」
「通りで圭ママに焼きそば減らないからお邪魔してるでしょ〜ごめんねって言われた訳だ」
「またお袋から電話あったのか？」
「お茶したよ」
「しなくていいし断れよソレ！」
「不束者だけど宜しくしてやってねって言われたから、というか言われなくても宜しくしてるけどさ、すんごいあったかい人だよね」
「あ、あぁ…」
「Aちゃん結婚の予定ないなら圭介引き取ってもらえないかしらって」
「全然あったかみ感じねぇな
つかお袋失礼すぎだろ、Aにもオレにも」
「養子縁組なら…って言うとめっちゃ爆笑してくれたよ」
「…いや仲良過ぎで気味悪いわ」
意外にもオレの知らない所で親交のある二人にため息を吐く
それと同時に、安心感もあった
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みんじろう(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！絵が下手なので描く事はできませんすみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡夢主のイメージはご自分を二次元化して頂けたら嬉しいです！勿論夢主のイメージ絵も描いてくださる方がいらっしゃったらそれはそれで嬉しいです！(他力本願) (2021年11月2日 12時) (
レス) id: b551299472 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月25日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2021年10月14日 23時
