堅と万次郎�� ページ14
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がるるるると威嚇しているマイキーだが、飼い主のAもくたばっている
涙目でオレの上からむくりと上半身を起こしたAは
「万次郎明日の朝ごはん抜きね」
とマイキーに心のダメージを与えた
「やだ無理！卵焼きと鮭おにぎりが良い！」
「イヤイヤする前にごめんなさいは？」
「謝りたいけどケンチンに騎乗してる以上謝る気にはなれねぇ！」
「違う！幽体離脱よ！ね！堅くん！」
「そーだそーだー」
うん、ギリギリ骨盤上くらいだから問題はないが正直早く退いて欲しい、じゃないと変な思いがぐるぐるしそうだ
少し混乱しているとマイキーの手によって考えは中断し感触は無くなった
「うわぉっ」
「オレが嫌っつったら嫌なんだよ」
Aの脇の下に腕を通してホールドしたマイキー
そのまま彼女は胴が伸びた猫の様にズルズルと引かれソファに投げられていた
「扱いが荷物ッ！」
「ごーめーんー」
「はっ！なにこのクソガキは！
堅くん育て方間違えたんじゃんない？！」
「んだとコラ…Aの指導の賜物だろーが」
「よし、ちょっくらタイムスリップしてくるわ」
「それただ冷蔵庫だぞ」
「オレチョコアイスな〜」
「私バーニーラッ♪いつまでもバーニーラッ♪」
「Aのその切り替えの速さマジで見習いてーわ」
「ふふん、自分の機嫌は自分で取るモノよ」
Aを間にマイキーとオレはソファに座った
「堅くんも気ぃ使いいというか、遠慮しいだよね
てなわけで、私が何口かお裾分けするよ」
「オレは別に、」
言った瞬間、すでに口内は甘いバニラで満たされていた
高いだけあって濃厚で美味い
自分では到底買うことの無いソレに、堪らず頬が緩んだ
「ね、美味しいでしょ」
「…知ってる」
時々こうしてアイスを食べることがあるし、必ずと言っても良いほどAはオレに食べさせていたので、正直美味さの感動は無くなったが
「ケンチン餌付けされてるだけじゃん」
「うるせー」
「万次郎チョコひと口！」
「やだよオレ一人で食うもん」
「はい？働き出したら万次郎が消費してきた食費請求するよ？」
「一括で返せるくらいの会社作るからいくらでもどーぞ」
「マイキーが言うと妙にリアルだな」
「なんでだろうね、寝ても覚めても食べてまた寝るだけの子なのに」
「それほどでも！」
この空気が一番好きだからか
何気ない平和な日々に目頭が熱くなった気がした
これ以上は望まない
ただ、そばにいて欲しい
本当に、それだけで十分だ。
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みんじろう(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！絵が下手なので描く事はできませんすみません｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡夢主のイメージはご自分を二次元化して頂けたら嬉しいです！勿論夢主のイメージ絵も描いてくださる方がいらっしゃったらそれはそれで嬉しいです！(他力本願) (2021年11月2日 12時) (
レス) id: b551299472 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです！ (2021年10月25日 20時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんじろう | 作成日時：2021年10月14日 23時
