第32話 「似てる」 ページ34
「ベルトルトは、憲兵団だっけ?」
「うん……出来たら、だけど」
相変わらず弱気なベルトルト。
もう少し自分に自信を持てばいいのに。
「____本当は、憲兵団の特急階級が欲しかったからなんだ。」
突然、ベルトルトがそう言った。
きっと、前に話さなかった憲兵団に入る理由を言っているんだとAは思った。
「僕は臆病だから____君みたいに、調査兵団に入るなんて到底出来ない。だから……そんな決断が出来る君を本当に尊敬するよ。」
ベルトルトから尊敬されるのは、言葉に表せない程嬉しい。
けれど、自分は尊敬されるような事は何もしていない。
ただ、私はベルトルトの為に____
そんな事を考えていると、ベルトルトが口を開いた。
「ティアとは、相当仲が良いんだね」
「あ____うん」
Aが答えた。
「君ら二人を見ていると、なんだか僕とライナーみたいだなって、少し思ったんだ」
ベルトルトが薄く笑みを浮かべ、そう言った。
「少し失礼かもだけど、君っていつもティアの後ろにいるようなイメージがあるんだ。僕がライナーの後ろにいるように」
Aは納得した。
確かに、そういう部分では似ているかも知れない。
お互い、少し控えめな性格だからだろうか。
「案外、僕らって似ているのかもね」
「そ……うかな……」
頰を赤らめ、小さい声でAが言った。
ベルトルトからそんな風に言われ、Aはただただ嬉しかった。
70人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大学芋#Bertort(プロフ) - ゆうりん@アニメ厨さん» コメント、そして一部全て読み終えて頂きありがとうございます(о´∀`о)このお話を面白いなどと言っていただけると、とても励みになり嬉しいです( ;∀;)ベルトルトガチ勢とは、なんだか初めて聞いた気がします笑 続編も是非是非読んでみて下さい〜♪ (2018年7月25日 20時) (レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん@アニメ厨 - 一部読み終えました(*^▽^*)とても面白くて、グングン読んでしまった……ベルトルトガチ勢の私には堪らない作品でした!続編も読みたいと思います!! (2018年7月25日 20時) (レス) id: a390c2344b (このIDを非表示/違反報告)
大学芋 - 美幸さん» ありがとうございます! 頑張ります(`・ω・´) 続編でもよろしくお願いします! (2018年4月15日 21時) (レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
美幸(プロフ) - 続き楽しみです!頑張ってください!! (2018年4月15日 20時) (レス) id: f820f153e8 (このIDを非表示/違反報告)
大学芋 - まおさん» ありがとう!頑張るね〜^_^ (2018年4月15日 9時) (レス) id: 9f74aa9c35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:大学芋 | 作成日時:2018年1月9日 13時