願 望 ページ4
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気付けば夜だった
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『中原』その表札が2つあることに私は気付いた。そして、彼が愛用する傘が各々の部屋の前に立て掛けていた。
「あれ、もしかして2つ部屋があるの?」
「ん、あァ。コッチはプライベート用。で、あっちは任務用」
「分けなくてもいいんじゃない?」
彼は息の詰まったような顔をした。何か変な事を言っただろうか?彼は慎重そうに口を開いた。
「…………たまに、あっちに(部屋)女を入れるんだ」
「…だから何よ」
そう言って彼が住む高級マンションの一室である、昔私達が同居していた部屋を開けた。玄関から奥にあるドアが見えた………そこまではいい。
「え、嘘」
思わず私は玄関に飛び込んだ。そして、彼の言っている意味が分かった。私は彼と別れた時、彼の部屋に置いていた所有物全て置いていった儘だった。
別にいらないし彼なら勝手に捨ててくれるだろう、そんな気持ちで。
______「捨て、なかったの?」
「あァ、____そうだ」
「っう……!!!?」
気付けば仰向けに押し倒されて、彼は天井をバッグに香水の匂いを漂わせた。____酷い、全く……っ、
「ど…んな風の吹き回しよ。は、なして」
「戸惑ってんのか、ハッ可愛いなァ?」
「戸惑いなんか!ない……し」
「ならいいんだな。寝台(ベット)行くぞ」
「よくないッッ_____!?」
お姫様抱っことやらをされて、中也のベットに乱暴に投げられた。……かなり広いけど、隙があれば殴る。逃げようと直ぐに抜け出そうとしたが、手を捕まれて無理矢理接吻をさせられた。
「っ、はぁっ……ん、………」
「息荒いな。ちょっと慣れろ」
「ちょっと、って、貴方何時も長いからっ……」
「じゃあ次からちょっと短いくやる」
「昔だってそう言って長かったけど?」
「じゃあこのままで。ん、」
ホント無理。彼だけは絶対に。
調子は狂うし、脈は乱れるし、なんなのよ…………
「ちょっ、やめ……」
______「止めるかよ」
そう格好良くいわないで、
手を絡ませないで、
優しい言葉を頂戴、
そしたら、貴方をまた好きに何てならなかったのに。
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檸檬 - 櫻子餅さん» ありがとうございます!稚拙な文ですが、これかも宜しくお願い致します。 (2017年3月15日 19時) (レス) id: 30aec25ac4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子餅(プロフ) - 面白かったです!更新頑張ってくださいね!待ってます! (2017年3月8日 21時) (レス) id: 16d5efc4a6 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - ! すみません。確かにそうですね、ご指摘ありがとうございます。 (2017年3月4日 10時) (レス) id: 30aec25ac4 (このIDを非表示/違反報告)
ふらり火(プロフ) - 『ボス』と表記したいのなら、『首領』が適切かと……。 (2017年3月3日 19時) (レス) id: ddf0d2e033 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 林檎茶さん» ありがとうございます!これからもお楽しみ頂けたら幸いです。 (2017年2月19日 23時) (レス) id: 30aec25ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2017年2月17日 18時