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「ありがとう」
涙ぐみ笑顔で真っ白な花束を抱える
「綺麗」
今時花束を送るなんてやっぱり少し照れくさいし恥ずかしい気持ちもあるけど、この幸せそうな満足感に溢れた笑顔を見るとそんなことはどうでもよくなる
平『ドライフラワー、やろ？』
「え？」
平『今考えてること』
「ふふ、白の薔薇ってドライフラワーにしたら綺麗だろうな」
平『ほんま好きやな』
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昔Aは独り言のようにこんな言葉を零していた。
ドライフラワーはまるで自分みたいだと。
「大切にするね」
深い意味があるのだろうかと問いたい気持ちも山々、その頃は何もわからなかったけれど今ならなんとなく分かるような気がする。
何となく感じることでしかないから、ただ気がするようなだけなんやけど。
生花でも、ドライフラワーでも、それは美しいものとしての象徴だ。
決して “ 死んだ花 ” なんかではない。
枯れてなんかいない。
生き続けるんだ、ずっと、この先も。
貴方と共に。
「しょう大好き！」
勢い良く飛び込んでくる目の前の彼女をどうしようもなく愛しいと思う。
この先も離したくないとも思う。
この腕の中にずっといればいい。
俺に愛されてさえいればいい。
何も言わずに、無理に飾って言葉にしようとなんてせんくってええから。
ただ此処にいてくれるだけで、それだけでいい。
平『ずっと一緒におろな』
今まで不安にさせてきた分、これからは素直に自分の気持ちを伝えるのも悪くないかもしれない
「うん」
頬を撫でればいつものように目を細めて幸せそうな笑顔を浮かべる
この笑顔さえあれば、もう充分だ。
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綺麗事を並べているようにしか思われへんかもしれんけど、それでも隣で手を握ってくれる存在が居てくれることだけで強くなれるのは確かで。
それだけで、俺は1人じゃないんやって思える。
それと同じだけこの子の傍にいてあげたいって思う。
平『大好きやで』
たった一言、この言葉だけで満たされてくれればな、とそんなことを切に願う。
「私も大好きだよ」
俺と同じ気持ちでいてくれてたらな、って。
単純でバカなほどこの言葉に満たされる俺の心みたいにAの心の中も満たせてたらな、って。
いつまでもこうやって一緒になって笑っていたい。
それが、俺の今の素直な気持ちだった。
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みう(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます。少しでも楽しんで頂けたなら幸いです、そしてそのような嬉しいお言葉ありがとうございます^^こちらこそ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2020年5月4日 19時) (
レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます。最後までお付き合いありがとうございました、これからも是非よろしくお願い致します^^ (2020年5月4日 19時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - afterstoryもお疲れ様でした！！ここまで含めてやっぱり一番好きな作品でした。幸せになれてよかったです。終わってしまうのが寂しいですね。。。寂しくなったらまた最初から読み直します(笑)楽しく読ませていただきありがとうございました(*^^*) (2020年5月3日 10時) (レス) id: 4599bc1e74 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてました！これからも応援しています！ (2020年5月3日 9時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - せ い らさん» コメントありがとうございます、最後までお付き合いありがとうございました！次書く機会がございましたらその時もよろしくお願い致します^^ (2020年5月2日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2020年4月16日 20時
