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神『ははっ…
こんなに必死なの、俺だけかよ…』
そう言って今度は枯れた声で笑う
神『もういいよ、勝手にすれば』
廉『なぁちょっとジン！』
神『俺は…』
熱の篭った視線が絡みつく
神『俺は…、Aちゃんには廉と幸せになって欲しいんだよ』
神『ごめん、もう帰るわ』
声で引き止めるけど振り返ろうとしないジンはそのまま外に出ていった。
誰もいない玄関を見つめてつい溜め息をつく
廉『意味わかんね……』
何故ジンはあんなにも苦しそうな顔をしていたのか、
今にも泣きそうな、でもどこかに怒りを含んだような表情で俺を真っ直ぐに見つめていたのか、
まったく想像もできない自分がただ情けなかった。
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廉の家から勢いよく飛び出したあと、酷く苛立つ思いとどこにもぶつけることのできないやるせない思いが交差し、ただゆっくり電車に揺られていた。
思い出すのはつい数時間前のこと。
少しずつ仕事にも慣れてきた頃、
休日を利用して色々な店が立ち並ぶ街中に繰り出した。
その時だったっけ、
前方からしばらく見ていなかった姿が見えて、ついフラッシュバックした忘れかけていた出来事。
神『え？』
久しぶりに見た彼女は何だか雰囲気が変わっていて一瞬誰だか分からないと感じたほど。
大きく目を見開いている俺を見つけると少し戸惑いながら駆け寄ってくる。
数年前に俺と紫耀の間に起きたことを何も知らないであろうその純粋な表情から零れ落ちる笑顔は何よりも残酷だった。
「あれ、神宮寺さん？」
神『Aちゃんだよね、久しぶり！
元気にしてた？』
「はい、おかげさまで」
1番に廉とのことを聞きたいけど俺と廉が幼馴染みだってこと彼女は知らないはずだからグッと息を飲み堪える。
「あの、色々とすみませんでした」
神『え？』
「あの、しょうの…」
神『あぁ、あの後大丈夫だった？』
紫耀が元カノを家に連れ込んだ日、いや、無理言って押しかけた日、の方が正しいだろうか。
「しょうから何も聞いてませんか？」
その後連絡はもちろん、会うことも避けて過ごしてきたからあいつの様子なんて知る由もない。
神『あ、うん、聞いてないんだよね。
大学卒業してからは会う機会もなくてさ。』
「そうなんですか、、
実はあのことがあってから最近までずっと会ってなかったんです」
神『最近まで？』
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みう(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます。少しでも楽しんで頂けたなら幸いです、そしてそのような嬉しいお言葉ありがとうございます^^こちらこそ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました！ (2020年5月4日 19時) (
レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 涼杜兄妹さん» コメントありがとうございます。最後までお付き合いありがとうございました、これからも是非よろしくお願い致します^^ (2020年5月4日 19時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - afterstoryもお疲れ様でした！！ここまで含めてやっぱり一番好きな作品でした。幸せになれてよかったです。終わってしまうのが寂しいですね。。。寂しくなったらまた最初から読み直します(笑)楽しく読ませていただきありがとうございました(*^^*) (2020年5月3日 10時) (レス) id: 4599bc1e74 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてました！これからも応援しています！ (2020年5月3日 9時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - せ い らさん» コメントありがとうございます、最後までお付き合いありがとうございました！次書く機会がございましたらその時もよろしくお願い致します^^ (2020年5月2日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2020年4月16日 20時
