The love stories 【短編集】 JW&KJ

制服　　　Ｔｏｍｏｈｉｒｏ．Ｋ ページ9

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貴「ねえ！ねえ！とも君！」

○「うおっ！？」






いきなり背中に飛び乗られる。




振り返ったら目が合った


この元気ハツラツなのは、隣の家に住んでる年下の幼馴染で。







その幼馴染は


俺が普段着ているのと同じ


でも一緒と言うには、まっさらすぎる



制服を着ている。








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貴「今日ね、制服受け取りの日やったの！どう？似合ってる？」

○「うん似合ってる似合ってる。」

貴「えへへ。とも君に１番に見せようと思って。着てすぐに駆けつけてきた。」






Aは、制服で学校を選んだって言っても過言じゃないくらい


ウチの学校の制服が気に入ってるらしく。




スカートの裾をつまんで


くるくるーってまわってみたり。






本当に嬉しいんやろな。









○「かわい。」








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○「あれ。でもAネクタイは？」

貴「あー上手く結べへんかってん。」





そう言って


ブレザーのポケットを漁ると



何回にも折られたネクタイが出てくる。






いつもやったらぐっしゃぐしゃに入れてたな。








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貴「とも君、やって。」

○「ほいほい。」






Aに近づいて


苦しくないように、できるだけ緩く結んであげる。







でもさあ。この光景なんかさあ。









貴「なあなあなあ！とも君！」

○「何？」

貴「朝の夫婦みたいやね！」

○「・・・男女逆やけどな。」

貴「でもええやん！とも君オカンって言われてるし！」





言われてるし！って言われても・・・









俺は、お嫁さんにしたいのに。








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○「でもさあ。毎朝どうするん？」

貴「え。とも君結びに来てよ。」

○「何で俺が毎朝Aのネクタイ結びにいかなあかんねん！」

貴「えー！」




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そうです。

桜○、今日制服受け取りの日でした。
制服、超気に入ってます。

ネクタイは結べます！

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