The love stories 【短編集】 JW&KJ

WANT YOU　　　Ｒｙｕｓｅｉ．Ｆ ページ5

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前から歩いてくる


理科担当の割に、比較的綺麗めな格好をした先生は



私に気付いて、いつも通りの呼び方で一瞬呼んでから


苗字で私のことを呼んだ。







流「ええとこおった。これ理科室まで運ぶの手伝ってくれへん？」

貴「えー。」

流「なあお願いやん！」

貴「・・・しゃあないなあ。」






山積みにしていたノートの３分の１程度を渡してくる。



私にそんなに持たせないところは


きっと彼なりの優しさ。








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貴「もう流星君、普通に下の名前で呼びかけてたよな。」

流「癖になってんねんて。」

貴「気いつけや。それで異動になったら、嫌やん。」

流「・・・可愛いこと、言ってくれるやんけ。」





迫ってきて


私を実験用の机に軽く座らせて




そのまま、唇が重なる。








貴「・・・ばれるよっ・・・・・・」

流「大丈夫。だから、黙って。」






誰かに見られるんじゃないかっていう不安と


まだ慣れない大人なキスに、酸欠になって



軽く涙目になって


彼の胸を叩いてみるけど








彼はそんなの気にしないで


容赦なくまた深く絡めていく。








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貴「・・・はあっ、流星君。」

流「なあA？」

貴「なあに？」

流「２人っきりになりたくて、わざとノート運び頼んだって言ったら、どうする？」

貴「どうするって・・・怒るよ。」

流「ははっさすが優等生。」






でも、「優等生」という


流星君がからかう意味で言った言葉が


あながち嘘では私も




背徳に興奮を覚えて。








気付けば自ら、彼を求めていた。




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流星先生。


流星先生はラブラブ。

あきと先生は切ない。(謎)




でも流星君って

保健室の先生っぽい。

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