The love stories 【短編集】 JW&KJ

お隣のアナタ　　　Ｄａｉｋｉ．Ｓ ページ40

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私のお隣さんは、キラキラした人だ。



理由は分からない。


話してるだけにしても、歩いてるだけにしても


光が凸レンズを通して集まったみたいに


そこは綺麗で、眩しい。






目がつぶれそうになる。









綺麗なものは素敵だ。


でも自分の醜さが露わになってしまう。


今まで綺麗だと思ってたものがそうではなくなる。





アナタに会いたくなかった。









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重「Aさん。」

「・・・・誰。」






仕事前にゴミ捨て場に捨てに行くと


必ず彼に会う。



曜日でゴミの種類が決まってるのと、捨てれる時間が決まってるの。


あと、生活リズムも似てるらしい。




そうすると彼はニッコリ笑って挨拶してくれる。


私も返すけど


絶対にあんな笑顔じゃない。愛想笑いすらできてない。







彼の隣にいる


きっと恋人関係であろう


着飾ったそこそこ可愛い女の子が私を睨み付ける。




眩しくない。







彼女はアナタに合わないよ。







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重「お隣さんの、高橋Aさん。おはようございます。これから仕事ですよね、頑張ってください。」





ただの隣人の名前と顔をちゃんと覚えてるのなんて


会ったとき必ず笑顔で会釈するのなんて


今時都会で、お隣に粗品持って挨拶するのなんて


アナタくらいだよ。





アナタしか、そんな眩しい人はいないよ。








だから、アナタに釣り合う人なんていないよ。








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貴「・・・・おはようございます、重岡さん。」





私は、アナタになりたい。




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「隣人に光が差すとき」安藤裕子

ホタル　　　Ｋｏｊｉ．Ｍ→←ロボット　　　Ｂｕｎｎｉｃｈｉ．Ｈ

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