The love stories 【短編集】 JW&KJ

愛の告白　　　Ｒｙｕｓｅｉ．Ｆ ページ19

.









もう何回も来たことがある流星の家。




たいていリモコンが変なとこに置いてあって


でも慣れたから、あらかた予想はついてる。







勝手にテレビ近くの鞄の中を見ると


ビンゴ。あった。








.









貴「何でこんなとこ入ってんねん！」






そう文句を言うけど


あれ。返事ない。どこ行った流星。





けど静かな部屋に、シャワーの音が聞こえて。









貴「お風呂入るなら声くらいかけろや・・・」



でっかい独り言で恥ずかしいやんか。








.








適当にポチって押すと


今人気の恋愛ドラマが流れる。




しかも、あまっあまのラブシーン。






正直、あんま興味はないけど


他はもっと興味ないから、仕方なく見る。








.









.









『ねえ。私のこと好き？』

『はあ！？何を今さら・・・・好きに決まってんだろ。』

『どれくらい？』

『お前・・・・』

『ねーえ！』

『あーもう！世界で１番好きだバカ！』









貴「ありえねーよ。」

流「何が？」

貴「あ、流星。」





ようやくあがってきた流星は


タオルを頭に乗っけて髪を拭きながら、私の横に立ってる。








貴「ドラマ。こんなバカップルいないわって。」

流「まあ街中でこれ叫ぶのは無いかな。」





目線だけ軽く上げると


ん？って反応する流星と目が合う。






こんなこと聞いたら、嫌な顔されるやろか。








.









.









貴「なあ、私の事好き？」







流「ん？めっちゃ好きやで。」





予想以上に即答されて


しかも表情も何てことなさそうだから


面喰らいつつも。









貴「どれくらい？」




そう笑いながら聞くと


流星も察したらしく


ははって笑って









.









流「世界一。」






そう、さっきと変わらず普通に答えたように聞こえたけど


意外と恥ずかしかったらしく




髪を拭いてたタオルを


私に被せてきた。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

流星君

お家デート。甘め。

目を覚まして　　　Ｎｏｚｏｍｕ．Ｋ→←下の名前　　　Ｄａｉｋｉ．Ｓ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す