8話 ページ9
Aside
無事ツナヨシの家族になり、日本にも慣れ始めこれから楽しい学校生活が始まる…と思いきやもう1週間後には春休みが控えていた
「ツナヨシーかえろー」
「なっ！」
ツナヨシの腕に腕を絡め、ゆさゆさと揺するとツナヨシはあからさまに動揺した
「おいテメー、10代目に馴れ馴れしくするんじゃねー！！」
「ンー？ いーじゃない、ねーツナヨシ？」
「え、な」
「ハハハ 懐かれてんじゃねーかツナ」
彼らもツナヨシの家族
銀髪の色々突っかかってくる方がハヤト、黒髪のフレンドリーな方がタケシ
「そー 私ツナヨシのことだーいすき」
「んなー！！？」
そう叫ぶとキョロキョロと慌てて周りを見回している
ツナヨシには好きな女の子がいる
ササガワキョーコというかわいー感じの子だ
「キョーコはここには居ないよ」
「良かったぁ…」
「べっつに付き合ってるワケじゃナイのに」
「そーゆー問題じゃなくて！！」
「それに、別に私ツナヨシのことダーリンにしたいとは思わないよ」
「じゃあ、紛らわしいことすんなよ！！」
ツナヨシのことは大好きだけども恋人になりたいかは別だと思う
「ツナヨシってハンクに雰囲気が似てるの」
「ハンク？」
「ヘンリーよ、私の種違いのお兄ちゃん」
「お前、兄キいたのかよ」
皆私に兄弟は居ないと思っていたらしく、目を丸くしている
「待てよ…ヘンリー…ヘンリー・キングか？」
「ハヤト知ってる？」
「ヘンリー・キング…どっかで聞いた事あるような…」
ハヤト以外の2人は名前は分かっているがどんな人か思い出せないような感じだ
「ヘンリー・キングつったら女優アン・キングの息子の俳優だろ！」
「えぇえ！！？」
「そー」
「えっ！？じゃあAはアン・キングの娘ってこと…！？」
「つっても親は離婚済みだけどネ」
まぁそこまでドロドロした話も無く、フツーに方向性の違いだーとか言ってしれーっと離婚してたけどね
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作者名：Gee | 作成日時：2019年7月21日 14時
