story.23/なんだか寂しくなって -Tomohisa side- ページ27
打ち合わせが終わり外に出ると、すっかり空は夕陽に染まっている。
(…綺麗、だな)
なんとなくスマホのカメラを起動させて、写真を撮る。
(うん、上手く撮れた!)
そして、その写真をツイッターにup。
すぐに、いいねやリプが大量に来る。
そのまま携帯を閉じて、少し深呼吸。
(…駅に向かうか)
街の雑踏と、1人の僕。
なんだか寂しくなって、ラインを開く。
真っ先に開くのは、Aとの個人チャットで。
『おーいっ』
そう打って、送信。
少ししてから既読がつき、返信が来る。
『どうしたんですか?』
『いや、なんか寂しくてさ』
『丁度私も寂しかったところです』
『今何してる?』
『この前のイベントが始まる前に私が佐香さんの隣でしてたゲームあるじゃないですか?あれの攻略法考えてました』
『え、あれそんなに難しいやつなの』
『女児向けにしては難しいですね。あと設定が細かいので考察が捗ります』
画面越しの会話とはいえ、寂しさは少し薄れる。
でも、なんか物足りなくて。
『あのさ。通話…したいな』
『いいですよ』
僕は、トークルームの通話ボタンを押した。
◆
「もしもし」
『あっ、もしもし、どうもです』
電話越しに聞こえる、可愛らしい声。
「元気?」
『まぁまぁ元気です』
「そっか、ならよかった。あ、学祭の準備は順調?」
『順調です!飾りもだいぶできてきましたし、流す用のPVもだいぶ集まってきましたし。楽しみにしててくださいね!』
「勿論っ」
楽しそうに話すAの声を聞いて、ますます学祭が楽しみになってきた。
『あ、そうそう。実は学祭で部活の子はみんなコスプレするんですよね』
「Aもコスプレするの?」
『しようかな、って思ってます。ただ、多分佐香さんは知らないキャラだと思います』
「え、誰のコスプレするの?」
『SOUND VOLTEXのレイシスちゃんです!』
「あぁ、あの子か、ピンクの髪の」
『なんで知ってるんですか!?』
かなり驚いた様子の声が聞こえた。
「いや、そのー…ね、Aの好きなもの、一通り調べたから」
『それちょっと怖いです佐香さん』
「えへへー」
そうこうしているうちに、駅に着いてしまった。
…まだ通話していたいけど、流石に電車の中では通話できないのでここでお別れだ。
なんだか、寂しい。
「駅…着いちゃったから切るね、また今度!」
『はい、また今度…!』
通話終了ボタンを押した。
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あやみ - 続き楽しみにしています。 (2017年6月9日 19時) (レス) id: 61237e0948 (このIDを非表示/違反報告)
莉音(プロフ) - モノクロさん» いえいえ!!少年Tさんメイン少ないので自分で書いちゃいましたw 更新頑張ります、ありがとうございます!! (2016年9月2日 7時) (レス) id: c15f9073a3 (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ(プロフ) - 少年Tさんメイン珍しいですよね、書いて下さりありがとうございます!!で 出る方も私得な方ばかりなので更新楽しみです!楽しみに待ってます!! (2016年9月2日 3時) (レス) id: 882496534e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉音 | 作成日時:2016年8月21日 22時