6話 帝国が来た! ページ9
[イナズマイレブンを見るときは部屋を明るくして近づきすぎないようにして見よう]
______
帝国イレブンの実力の差を目の当たりにした円堂
「燃えてキタァ!みんな、一週間の成果をこいつらに見せてやろうぜ!!」
「「えぇー!?」」
1人これからの試合に燃えていた円堂だが、他の部員は驚きの声を上げる。
「あの、ちょっとキャプテン…」
「なんだ?」
やる気満々の円堂に待ったを掛ける壁山は…
「俺……トイレ行って来るッス!!」
「え?おい!壁山!」
そう言って1人校舎の中へ行ってしまった。
そこに鬼道が話かける。
「どうするんだ、アイツを入れても10人しか居ないようだが…後1人は居るのかな?」
鬼道は含みを持たせた喋り方でフィールド外の木に寄りかかる豪炎寺を見る。
「円堂くーん!彼サッカー部に入ってくれるって!」
円堂を呼ぶ声に振り向くと木野と一緒に此方に来る男子が1人。
「…彼、確か運動は…」
「…あぁ」
松野と染岡、風丸は来た男子目金 欠流に苦笑いを浮かべる。
______
一方、A達は
『あらら…壁山君、校舎に入っちゃった』
「…」
『…いいのかい?彼等、君をご所望だよ?』
「…」
『で、代わりが目金君かぁ』
「…彼は出来るのか?」
『いや?運動は不得意だよ』
「…」
『ふふふ、気になる?』
「…いや」
一連の動きを見ていた2人は帝国学園が何故、弱小と言われる雷門中と試合をする事にしたのかが分かった。
『あ、冬海先生』
「…」
『大方、お客様をこれ以上待たせられないとか言ってるのかな?』
「…分かるのか?」
『まぁね、その人の性格.癖を見つければ分かるさ。…ほら、円堂君達が校舎に向かったよ』
____
「あぁもう、時間が過ぎてく…」
中々戻ってこない雷門イレブンに腕の時計を見ながら焦りを感じる冬海。
ウォーミングアップを終えている為、辺見はFWの寺門に不満をこぼす。
「おい寺門、どうして俺達がこんな弱小と試合しなきゃいけないんだ」
「総帥はここに転校してきた選手を気にしておられるのだ。そいつの実力をしっかり見極めてこいとな」
「ほぉ、一体誰の事だ?」
寺門によって今回の練習試合の目的を知った辺見は、その総帥が気にしている選手が誰なのかを知っているであろう鬼道に目をやる。
「…まだ居ない」
「居ない?居ないってのはどう言う事ですか、面白い物が見られるって言ったのは鬼道さんでしょ」
「まだ、と言ったんだ。慌てるな」
7話→←【サッカー】イナズマイレブン1話 感想【しようぜ!】
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨の子 | 作成日時:2019年4月17日 16時