世界は箱庭 (ページ3)

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1話サッカーやろうぜ！！ページ3

[イナズマイレブンを見るときは部屋を明るくして近づきすぎないようにして見よう]

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ある日の夕方、河川敷では小学生のサッカーチームに交じる男子中学生がいた。

「よし、次だ！」
「いっくぜー円堂！」

小学生のシュートをブロックして次の子へと声をかけていく。

順調に練習していたが小学生の蹴ったボールが河川敷を歩いていた不良の1人に当たってしまった。不良の連れは謝りに来た中学生の腹を蹴り、通ってる中学校の弱小サッカー部だと笑う。
ボールの当たった不良は手本を見せてやると勢いよくボールを蹴り上げた。だが、その先には水分補給をしていた小学生がおり、当たってしまうと思われたボールは突然現れた少年によって不良に蹴り返し不良達を追い払った。

『…始まったか』
一連の流れを橋で見ていた"少年"は動き出した物語に人知れず笑みを浮かべた。

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次の日

「あぁー！」
教室に響く驚きの声
教卓の横には昨日、不良に凄まじいシュートを放った少年豪炎寺修也がいた。
雷門サッカー部のキャプテンである円堂守は豪炎寺をサッカー部に勧誘しようと目を輝かせながら見ていた。

そんな円堂を見てクスリと笑ってしまうのは仕方の無い事
『円堂君はやっぱり面白いなぁ』

「あ～、豪炎寺の席は…雅の隣だ」
担任の指す方には手をヒラヒラと振り微笑んでいる少年がいる。豪炎寺はそんな彼を一瞥すると空いている隣の席に座った。途端に雅と呼ばれていた少年が喋り出す。

『初めまして豪炎寺君、僕は雅A宜しくね』
「…あぁ」
『わぉ、受け答えがクールだねぇ』
「そうか」
『僕の事は気軽にAって呼んでよ』
「わかった」

一見素っ気なく答える様な態度だが目はしっかりとAを見ている。その事に気付いたAは注意をする担任の声が聞こえてこないのかチャイムが鳴るまで豪炎寺に話し掛けていた。