降谷零は公式SP！？

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降谷 視点

急いで女性の容体を確認した。
降谷(脳震盪の恐れがあるな…近くの病院…までは遠い…車で行くにしても、女性を1人、しかも河原に放置しておくのはマズイし…)
とりあえず、近くにある安室名義のセーフハウスに連れて行くことにした。
揺らさないように、ゆっくりと抱き、そのまま歩く。
ハロも、後ろから大人しくついてくる。

部屋に入り、女性をベットにおろしてから、改めて状況を推理する。
眠っている女性は、おそらく外国人かハーフであった。
薄い色素の金髪はシルクのように流れ、今は閉じられている瞼を縁取る眉毛は、とても長い。
肌の色も透き通るように白いし、何より見たことのない制服を着ていた。
おそらくはこの辺りではない、どこかの学校のものだろう。
空色のセーラー服が、とても彼女に似合っていて、どこか神秘的な雰囲気を醸し出していた。

年はおそらく16〜17歳前後。…といっても顔と実年齢はイコールではないことがあるので(いつになったら年齢確認されずに酒が買えるんだ！)この情報については保留だ。

ひとつ謎が残るとすれば、頭に飾られている桜の髪飾り。
どう見てもそこらで売っている様なものではなかった。
職人が一から丁寧に丹精込めて作り上げた品だ。
ただの高校生が買えるような値段でもないだろう

学校帰りの女子高校生(仮)が、久しぶりに祖父母の家に帰省しようと遠出してきたはいいが、なんらかの形で事故り橋の上から転落。頭を強くぶつけ脳震盪になり、意識を失っていたところ僕に発見された…？
いや、だとしたらと髪飾りの説明がつかない。

この時の僕は、疲れていた。
もう一度言っておく。この時の僕は、とてつもなく疲れていたんだ。
この時の一瞬の判断が、後々に覆されて大事件となるなど、誰が思っただろうか。

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