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ユキ 視点

「…家出したのよ。」
安室「それはなぜ?」
それは…嫌だったから。
「…逃げたかったのよ…すべてから。」

私の国、エスパニール国では、18歳で成人を迎える。
私の父上と母上はもういない。公務に行く途中の船が沈没して、還らぬ人となった。
だから今は、先王であったお祖父様が再び王位につかれている。
王位第一継承者である、私が成人するまでの間の橋掛りとして。

だから、私はお年を召したお祖父様の代わりに18歳の誕生日を迎えるとともに戴冠式をする。
これは、私が5歳の時から決まっていること。
それについて、私は異論はないし、そのために今まで毎日 勉強もスポーツも、国政についても外交についても全力を尽くしてきた。手を抜いたことなんて一度もない。
「でも、心の中で、一度だけ。みんなと同じようになりたいと。みんなの様に自分の好きなことを見つけて、好きな職業について…そんな生活をしてみたかったんです。」
降谷「…だから、家出を?」

ううん、それだけじゃない。
お祖父様は、そんな私の気持ちをよく理解してくださっていた。これは王族で生まれた者が常に思う悲願。
だから、お祖父様は私が戴冠するまでは好きなことをやっていいと言ってくださった。
家庭教師での勉強ではなく、学校に行かせてもらった。
王族御用達のお店の人を呼んで仕立ててもらうのではなく、自分の足で友人と出歩き、気ままに踏み入れた足で服を買った。
学校の職場体験で、執務と外交以外の仕事をした。
たくさんのことをやったけど、ひとつだけまだできていないことがある。

「…恋を、してみたかったんです。」
誰かを好きになって、愛し合って。いつかその人と結ばれて、国を守るのだと。
亡き父上と母上の様に。
それが、私の最大の夢だった。
それがある日突然、一変した。







_________________キリトリ__________________

こんにちは!
作者です!

掛け持ちって…すごく難しいですね…💦

すっごく大変なので、早く終わりそうなこちらの作品を先に進めようと思います!

「 i を知るひと 」 シリーズも、少しずつ進めていこうと思っています。
なかなかそちらの方は、新たな話が思いつかず、進められないのですが…

これからもよろしくお願いします!

評価、お気に入り、コメントジャンジャンください!
きっとスピードにブーストかかります。笑笑

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drokmt2000(プロフ) - ジントニックさん» ありがとうございます!!更新は遅めになるかもしれませんが、頑張ります! (2019年8月17日 8時) (レス) id: ada097a728 (このIDを非表示/違反報告)
ジントニック(プロフ) - 凄く素敵です!これからも頑張ってください!!! (2019年8月3日 0時) (レス) id: 5f62958279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花鳥風月 | 作成日時:2019年2月20日 20時

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