とっとと婚約破棄して下さりませ２【wrwrd】

わざわざありがとう ページ6

A「わざわざ待ってくれていらしたの？」


Gr「あぁ、勿論だ。さあこんな所で立ち話するのもあれだ。座ってくれ。」

そう言われソファに腰掛ける。

A「で、グルッペン様。お話とは何でしょうか？」

Gr「そう硬くなるんじゃない。それに辞めてくれないか、様は要らん」


なんだこの人。子供か？


A「は、はぁ。じゃあグルッペン」

そう言うと、満足そうに頷いた。

Gr「では本題に入ろうか、あの件についてだ。」


やっと婚約破棄を切り出されるのか。


Gr「俺には不審な点しか見当たらんと思ってな」


は、はあ？確かに私は何もしていないがどこに信じられる要素があるのか分からない。


Gr「まぁ、今はまだ証拠が不十分でな。何とも言えんが。」


そ、そうなんですのね。てっきり婚約破棄をしに来たのかと思ったわ。


Gr「まぁ、今日はここまでにする。お前も早く帰って休みたいだろう」


グルッペンは私の半乾きの髪を撫でつつ言う。

成る程。アイツラに虐められてるのバレてたのね。

虐められるなんて悪女として限りなく恥ずかしい事なのに、、、。


それに本来なら虐める側だったのに。


A「お気遣いありがとうございます。では失礼致しました。」


そう言って婚約者宅から出る。

はぁ。ここに来ると一々気疲れしますわ！！


溜め息をつきつつやっとの事で家に帰れた。


また、ベットに倒れ込みつつ考える


はぁ。今の所私の味方と言っていいか分からない方が二人いますけどきっと身分剥奪ぐらいもうすぐになるはず。


そう、A・ウェルダ。もう少しなの。



だからもう少しだけ悪役でいて耐えなくちゃいけないわ。

それはいけない事ですか？→←態度

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