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43話 ページ2

電話が切れると、加奈がこちらに寄ってくる。

「黒尾って聞こえたけど、何かあった?」

その声は、私を心配する様な優しい声色だった。
別にそこまであの人も悪い人じゃないんだよ。…きっと。

「いいや。ただマネージャーやってって頼まれただけだよ。」

すると加奈は良かった、と言いホッと胸を撫で下ろす。
木兎は少し驚いている様子だ。…まさか梟谷のマネージャーやるって思ってたのかな。

「はぁっ…はぁっ…やっと着いた…!それにしてもA!音駒のマネージャーやるってほんと!?」

…京治だ。それにしても着くのが遅いなぁ。そこまで廊下長くないんだけど…。
音駒のマネージャーやるって言った事にはやるしかないし。

「うん。梟谷はマネージャー2人いるじゃん。音駒はマネージャーいないし。」

すると京治は顔をしかめる。少し、悲しそうな顔をしている。
一方加奈はいつでも準備オーケーだ。なんの準備かは知らないけど。

「でっでも…黒尾さんが居るし…!」

あー、もう。一つ一つ言ってかなきゃいけないかあ。

「研磨とか夜久さんとかいるじゃん。」

すると京治は少し悩み、また言い放つ。

「1人で帰ってる時に何されるか分かったもんじゃないよ…!」

「加奈とか研磨や夜久さんと一緒に帰るけど」

すると、京治は下を向く。もう思いつくものがないみたいだ。
私としても、すぐに終わってくれた方が助かる。

「…じゃあさ、朝だけでいいから一緒に登校しよう?」

私はうーんと唸り考える。まあ、加奈いるし…。

「良いよ。」

京治はやったやったとはしゃぐ。本当に子供だなあ。

「じゃあそろそろご飯食べよっか。」

私はそう言って、リビングへの扉を開けた。

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水無月のぞみ - 徹底的に悪女は潰した方がいい!ウザすぎ! (11月16日 2時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウェルカム | 作成日時:2018年7月28日 11時

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