【短編集】いつでも一緒。【オリジナル】 (ページ3)

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2 : 倉持 × 黒崎 × 霧島【ストーカー】(続) ページ3

突然床に押し倒され、さっき持っていた花がバラバラと周りに落ちていく。

腕を押さえつけられ、上見下ろさる。

さっきまでの優しい雰囲気から一変、獲物を狙う獣のようになその目に俺は息を呑んだ。

霧島「あ、あの…」

？？「こんな可愛い男の子が花に囲まれてニコニコしてたら、こうやって襲われたって文句は言えねぇだろ」

霧島「ぇ、あっ ... えぇ！？」

由稀さんを無視し、お客さんはおもむろに由稀さんのシャツに手をかけ、ボタンもお構いなしに胸元を肌蹴させた。

霧島「やっやめてください！」

慌てて暴れても、体格差のありすぎるお客さんには身を捩るくらいにしかならない。

霧島「嫌ッ... あっ、お願 .. だ、誰かっ！」

？？「こんな時間じゃ誰も来ねぇよ。存分に泣き喚きな」

あの声・・

何処かで聞いたことが・・あっ、分かった！

これ以上続いたら由稀さんが危ないしフラグが立ってしまう！

これはなんとかして止めないと！

倉持「やっ... やめっ(( ？？「見つけたぞ！黒崎！！」・・・？！」

駆けつけて来たのは、警察だった。

黒崎「げ、立川... 」

？？「今日こそは絶対に御前を捕まえてやる！！」

黒崎「チッ...それじゃあな、立川」

立川「あっ、おい黒崎！待てっ、ぁ、大丈夫かい君?！」

あのストーカー男、俺にまでじゃなく由稀さんにまで手を出すなんて・・絶対許さないからな。

――――――
―――

倉持「ところで、お兄さんって、アイツのなんなの？」

立川「...あぁ、俺は立川、まだ新米だけど、黒崎の事件の担当なんだ。アイツは絶対俺が捕まえるから！君達に酷いことをした罪を償わせてやるからね！」

倉持「立川刑事か、うん、俺も協力するよ」

立川「そうか！ありがとう！」

―――
―

倉持「大丈夫？由稀さん」

霧島「うん、大丈夫..」

シャツのボタンをゆっくり閉めていく由稀さんは、少し笑っている様だった。

霧島「僕のこと、ずっと女の子だって思ってたでしょ？」

倉持「えっ！あ、あの..ごめんなさいっ！」

霧島「いいよ、慣れてるし」

――――
――

霧島「一人で帰れる？」

倉持「え、あ、大丈夫ですけど...由稀さんこそ一人で大丈夫ですか？また襲われるかも...」

霧島「っふふ、僕は大丈夫だよ、じゃあね」

倉持「あ、さようなら..」

やば、もうこんな時間だ、早く帰んないとまた母さんに叱られるよ。

今日は大変な一日だったなぁ・・・。

￣￣￣￣
終