【水面下2】おやすみ、愛しのエトランゼ。【CS集】

┗生い立ち ページ23

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【生い立ち】
両親とは会ったことがないし、それどころか顔さえ知らない。

彼は、双子の弟ともに乳児の頃に施設門の前に置き去りにされた孤児である。施設の人間に発見された際、双子の名前と「いずれ迎えに来る」という旨が記された手紙(双子の両親らしき人物が書いたと思われる)も見つかった。
尤も、結局迎えに来ることはなかったのだが。

関心が無くて迎えに来なかったのか、それとも既に命を落としてして迎えに来られなかったのか、それすらもわかっていない。

双子の誕生日とされている「12月13日」は彼らが施設の人間に保護された日であり、実際の誕生日は不明。

＊

神聖こども会で育ったガウディーノだが、信仰心はずっと皆無である。澄ました顔で話を聞き、真面目な顔でミサに参加していたが、「あーあ、だりぃな〜」くらいにしか思っていなかった。
表面だけ上手く取り繕っていただけにすぎない。神なんてどうだっていいし、魔女に対する負の感情は無いに等しい。

＊

神聖武装騎士団への入団を決めた時も、信仰心であるとか、魔女への恨みであるとか、そういったものは微塵も抱いていなかった。「特別やりたいことはなかったし、面白そうだからいいか」と大した理由もなく団員となった。高い志など持ち合わせていない。仕事は、きちんとするけれど。

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