お男子ヤン！！

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・・・コイツは本当に。

側近という立場をわきまえろ。

私がもし村娘Aならあんたは通りすがりのＭ男だよ。

敢えてＭ男AとかにしないのはきっとBはいないから。
蓮見は本当に変なヤツだ。



「それでは、いってらっしゃいませ。お嬢様。」



・・・普通にしておけば良い男になれるのだろうに。

私はそんな事を考えつつ、車から下りる。



・・・バカでかい校舎。

きっと高飛車自己中お嬢様が沢山いるに違いない。

ああ、考えるだけで気が滅入る。



「・・・いってまいります。帰りの車はよろしくてよ。」



私もせいぜい"お嬢様"を演じるしかない。

にこり、柔和な笑顔で蓮見にそう言えば、彼は頭を下げる。



「かしこまりました。お気をつけていってらっしゃいませ、"お嬢様"。」



コイツにお嬢様って言われると、不思議とそうならなきゃいけない気がして演技に身が入る。

それはきっとコイツが"ちゃんとした側近"を演じるから。

私も負けてらんないな。


内心苦笑しながら。

背筋を伸ばして、私は白百合女学園へと、足を踏み入れた―――

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