第2話.1 ページ32
自分と不釣り合いなお嬢様全開な上品にレースをあしらえたカーテンを、シャッと勢いよく両側へと開く。
露わになったバルコニー、差し込む光。
そして、昨日とはまた違った気持ちで見つめる白百合の校舎ーーー
「お嬢、車の準備整いましたよー」
「蓮見…あんたついにノックまでしなくなったのね。着替え中だったらどうしてくれんの。」
せっかくの気分のいい朝に水を差すような自分の側近の登場に思わずため息をつく。
「いや…どっちかっていうと着替えよりももしもめっちゃくっそ頑張ってＣまで寄せて上げるお嬢を見たときにどんな優しい言葉をかければいいのかと悩んでました…」
「よし、わかった蓮見、一回海にでも沈んでこればいいと思うよ」
何故か神妙な面持ちでそう言った蓮見に殴りかかりたい衝動に駆られながらもなんとか抑える。
ほんとにこいつだけは…
「…今日のお帰り遅くなりすぎないでくださいね？」
ほんとに、こいつだけは誤魔化しがきかない。
私が綾瀬ミホを羨ましがってたことも、求めていたものもきっとこいつにはお見通しだったんだろう。
つまりいまのは"南に行くなら"遅くなりすぎないようにって事だろう。
「分かってる。残された時間、ハメを外すつもりはない。」
「…少しくらい外してもいいんじゃないすか？俺が言ってるのは、夜道は危ないから遅くならねーようにって意味です。」
「…そう。」
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あゆみ - ここまですごく面白かったので続きも楽しみにしてます！更新頑張って下さい＼(*⌒0⌒)ｂ♪ (2015年9月21日 17時) (
レス) id: 5caf3af081 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2014年1月16日 19時) (レス) id: 92feccc4ca (このIDを非表示/違反報告)
謎の月(プロフ) - ニアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！これからもお読み頂けると光栄です (2014年1月12日 22時) (レス) id: 3695c26c2a (このIDを非表示/違反報告)
謎の月(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！もう更新するつもりはあまりなかったのですが、もう少し頑張ってみます！ (2014年1月12日 22時) (レス) id: 3695c26c2a (このIDを非表示/違反報告)
ニア - 泣きました、笑いました。 最高です！ (2013年12月30日 22時) (レス) id: 04fbca3b91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵲 | 作成日時：2013年1月12日 23時
