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彼は吸っていたタバコを人差し指と中指で挟むと、それを地面に落として踏み潰す。
シュッ、と音を立てて消えた火。
「しょうがないから貸してやろうじゃねーの。汚さないでよ〜?」
そう言いながら彼は私にセーターを被せる。
セーターから香るタバコのニオイからするとかなりのヘビースモーカーのようだ。
「じゃ〜な。俺は今日は忙しいのよん。」
ヒラリ、手を振って去っていく彼。
・・・写真で見るより、冷たい目はしてないじゃないか。
綾瀬ミホにはそれなりに心を開いているのかな?
・・・それなら、良かった。
とりあえずセーターを借りれたのは嬉しい。
確かに何も考えずに来てしまったから白百合の制服を着たままだった。
危ない危ない。
えっと。
確か裏の階段から上がって。
旧音楽室、であっているハズ。
私は目的地にたどり着くと、深呼吸をしてドアを開ける。
「みぃちゃん今日は早いな!」
「あれ?それ宮田さんのセーター?会ったの?」
「お、みぃちゃーん!」
・・・・綾瀬ミホってほんとにお嬢様?
お嬢様って普通こんなフレンドリーにヤンキーに歓迎されるもん?
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あゆみ - ここまですごく面白かったので続きも楽しみにしてます!更新頑張って下さい\(*⌒0⌒)b♪ (2015年9月21日 17時) (レス) id: 5caf3af081 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2014年1月16日 19時) (レス) id: 92feccc4ca (このIDを非表示/違反報告)
謎の月(プロフ) - ニアさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもお読み頂けると光栄です (2014年1月12日 22時) (レス) id: 3695c26c2a (このIDを非表示/違反報告)
謎の月(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます!嬉しいです!もう更新するつもりはあまりなかったのですが、もう少し頑張ってみます! (2014年1月12日 22時) (レス) id: 3695c26c2a (このIDを非表示/違反報告)
ニア - 泣きました、笑いました。 最高です! (2013年12月30日 22時) (レス) id: 04fbca3b91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鵲 | 作成日時:2013年1月12日 23時