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十数分後―――
ゆっくりと瞼を開けると、見慣れた電灯が眼に入った
『ここ…医務室?然もこの処置の仕方は――』
?「気がついたかね」
扉の方から聞こえた其の声にハッとし、身を起こして先程の声の主に頭を下げる
『申し訳ありません、首領。お手を煩わせてしまって…』
すると、声の主――首領に肩を押されて寝台に座らせられる
私を座らせると、首領は近くの椅子を持ってきて寝台の隣に座った
首領は白衣を着ているが、オフでは無いようだ
森「いきなり躰を動かさない方が良い。それに、御礼なら紅葉君に云ってあげてくれないかい?彼女がAくんに応急処置をして私を呼んだのだからね」
首領は肩をくすめて云った
『矢張り、此の処置の仕方、姐さんでしたか…迷惑を掛けてしまったお詫びに、後で菓子折でも持って行きますね』
森「然うしてくれると助かるよ。一番心配していたからね。―――それで、早速仕事の話しなのだが…今対処中の人虎の案件、カタはつきそうかい?」
『ええ、勿論ですよ。先程――と云っても一刻近くも前ですね――人虎の素性が割れました。今から裏を取りに行きます』
森「流石はAくんだねぇ…。もう其処まで出来たのか」
『では、』
仕事の話をされたのだから仕事をしようと思い、寝台を降りようとすると、何故か首領に止められた
森「一寸待ちなさい、Aくん。君はまだ起きたばかりだろう?医者としても首領としても、直ぐ仕事をさせるわけにはいかないよ。この忙しい時期にまた倒れられては困るからね」
先程仕事の話を振ってきたのに今度は仕事をするな…?若しかして話を逸らしたかったのか?
『……嗚呼、成程。私が今回倒れたのは、只の疲労では無いと云うことですか』
森「そうは云っていないがね」
首領は間髪入れずに答えた
然し、この反応はオフでない今は何方か判らないわね
しょうが無い、人虎の情報の裏は捕虜を遠隔操作して取るか
『ならば、今拘束中の捕虜の使用を許可して頂けないでしょうか』
森「……許可しよう。丁度、拷'問班が手子摺って紅葉君に任せようと思っていた捕虜が居たはずだ。但し、斬った後は此処に戻って操作しなさい」
『有り難うございます』
森「これでも、心配しているのだからね」
『!?…フフッそれでは失礼致します』
首領に一礼し、今度こそ医務室を出る
其れにしても、ほんの数十分前に行ったはずの地下室にまた行くとは今日は中々に大変だな
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作者名:六等星 | 作成日時:2023年4月26日 6時